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 トルコ南東部ディヤルバクルの警察署前で13日夜(日本時間14日朝)、自動車爆弾が爆発した。その後警官と武装集団との間で銃撃戦になり、少なくとも6人が死亡、39人が負傷した。複数のトルコ・メディアが伝えた。死者6人のうち5人は子どもを含む付近の住民。乳児とその母親も含まれるという。

 トルコのメディアによると、爆発はディヤルバクル南部チナル地区の警察署の正面玄関前で起きた。負傷者の大半も民間人。爆発現場が民家と近接しており、民間人に被害が広がったとみられる。

 治安当局は「トルコからの分離・独立を目指すテロ組織」による攻撃だとして、クルド系の非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)を非難した。PKKの犯行声明は出ていない。

 ディヤルバクルでは昨年10月からトルコ軍とPKKの衝突が続いており、昨年12月からは一部地域で夜間外出禁止令も出されている。(イスタンブール=春日芳晃)