朴正熙元大統領の記念公園、ソウル市中区が独自予算で造成へ

2018年の完工目指す

朴正熙元大統領の記念公園、ソウル市中区が独自予算で造成へ

 ソウル市中区が、政府と市の予算支援を受けられず2013年に中断した朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の記念公園造成事業を独自予算で実施する。

 中区議会が12日に伝えたところによると、区は昨年「東化洞(旧・新堂6洞)歴史文化公園および駐車場拡充計画」を樹立し、今年の予算として85億5000万ウォン(約8億円)を編成した。東化洞の公営駐車場を地下化して50メートル離れた朴元大統領の新堂洞の私邸横まで敷地を拡張し、地上に歴史文化公園を造成する計画だ。中区はこれに向け、私邸に隣接した一部の住宅やビルを買い入れることにした。

 公園の敷地は3021平方メートルで、地下2-4階は公営駐車場(収容台数271台)、地下1階には展示場を設ける。10月に着工し、18年上半期の完工を目指す。3年間で総額314億ウォン(約30億円)の予算を投じる。

 中区は12年末、朴元大統領の新堂洞の私邸一帯を記念公園として造成する計画を発表し、政府とソウル市に予算支援を求めた。だがソウル市は「自治区の事業に100億ウォン(約10億円)を超える税金を支援するのは難しく、ほかの歴代大統領との釣り合いも取れない」として拒否。朴元大統領の娘である朴槿恵(パク・クネ)大統領も13年6月「経済状況が厳しい中、税金を使って記念公園を造成するのは望ましくない」と述べていた。

チェ・ヒミョン記者
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