60万円分の紙幣が道路に散乱、8割超を回収 /水原

トランクの上に紙幣入りの封筒を置いたまま走行
拾得者が計480万ウォンを届け出

60万円分の紙幣が道路に散乱、8割超を回収 /水原

 貸金業者で働く男性(33)は12日午前11時ごろ、ソウル近郊・京畿道水原市の教育庁交差点付近を車で走っていた。そのとき、この車のトランクの上から5万ウォン(約5000円)札80枚と1万ウォン(約1000円)札200枚、計600万ウォン(約59万円)分の紙幣が空に舞い上がり、路上に散らばった。後続車の運転者たちはこれを見て車を止め、我先にと紙幣を拾い集めた。

 男性はさらに5キロほど走ってからトランクの上に紙幣を置いたままにしていたことを思い出し、慌てて引き返したものの、600万ウォンのほとんどは人々に拾われた後だった。11時すぎに現場で警察に通報したが、探し出せたのは6万ウォン(約6000円)だけだった。

 この事件がインターネットなどで広まると、紙幣を拾った人々は一人、二人と交番を訪れて紙幣を返した。この日午後6時までの約7時間にタクシー運転手や自家用車の運転者、通行人らが計480万ウォン(約47万円)分の紙幣を届け出た。出動した水原中部警察署の警察官が拾った人を見つけて返してもらった紙幣を合わせると、502万ウォン(約49万円)が男性の手に戻った。

 捜査の結果、男性は教育庁交差点を通り過ぎる3分ほど前、事務所の横のガソリンスタンドに車を止め、紙幣の入った封筒をトランクの上に置いてたばこを吸い、封筒のことをうっかり忘れてそのまま車を発進させたことが分かった。警察は現場付近の監視カメラや車載カメラを分析し、残りの紙幣を拾った人を探している。警察は「自分から紙幣を返さなければ占有離脱物横領の容疑で立件されることもある」とし、拾った人は近くの交番や警察署に届け出てほしいと呼び掛けている。

イ・テドン記者
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