韓米が北朝鮮の核の脅威に対応するため、北朝鮮の核兵器への先制攻撃を含む「4D作戦」の一部を、早ければ3月の韓米合同演習に反映させる案を検討していることが12日までに分かった。
4Dとは、北朝鮮の核・弾道ミサイルの脅威を探知(Detect)・かく乱(Disrupt)・破壊(Destroy)・防御(Defence)する作戦を意味する。韓米は昨年11月、第47回韓米安全保障協議会(SCM)で4D作戦の概念を承認し、現在は作戦計画の細部をまとめている。韓国国防部(省に相当。以下同じ)の関係者は「まずは3月の韓米合同演習に4Dの概念を一部反映させ、その後、正式な作戦体系へ発展させるという案を議論している」と語った。
北朝鮮の核への対応と関連してロイター通信は11日、匿名の米国高官の話を引用し、韓米が1991年に撤収させた戦術核兵器の再配備を考慮していないと伝えた。
また韓国外交部は、北朝鮮の核問題に関する6カ国協議首席代表会談が、13日の韓米日、14日の韓中に続き19日に韓ロ間でも開催されることを明らかにした。今回の各会談では、韓国が韓米日3カ国協調の成果を手に、強力な北朝鮮制裁には消極的な中国とロシアを説得する役割を務める。国策研究機関の関係者は「中ロが強力な北朝鮮制裁に最後まで賛同しない場合、『韓米日対朝中ロ』という新冷戦の構図が再現されることになりかねない」と語った。