安保・経済同時危機、朴槿恵大統領が国民にSOS

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は13日、「国民の皆さんに捧げる言葉」という国民向け談話を発表、記者会見を行った。朴大統領は現在の局面を「安全保障と経済の2つが同時に危機を迎えた緊急事態」と規定した。そして「このような危機は、政府や大統領の力だけでは乗り越えられない。危機状況の突破口を見いだす唯一の対処案は、まさに国民の皆さん」と述べた。国民にSOSを発したということだ。

 大統領の新年談話は例年、その年の国政運営方向や内容を打ち出すものだ。しかし、朴大統領はこの日、談話のかなりの部分を自身がこの3年間に経験した政策推進の難しさを訴えることに割いた。談話は、北朝鮮の核問題など安保上の危機的状況に関する言及と、経済問題などの内政関連の話が3:7の割合だった。そして、政界の「非協力と無能」を解決できるよう、「国民の皆さんが立ち上がってほしい」と訴えた。記者会見では、「このような状況で、大統領と行政府はこれ以上、どうするべきだというのか」と問い返す場面もあった。

 自分の従来の主張を一部譲り、野党の協力を求めた場面もあった。「労働改革5法のうち、期間制法は中長期的に検討する」とし、これ以外の労働改革4法と経済活性化法案の1月の臨時国会通過を要請した。

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員 , 崔宰赫(チェ・ジェヒョク)記者
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