ダウントン・アビー3 華麗なる英国貴族の館(9)「スコットランドの休日」 2016.01.10


20世紀初頭イギリスの貴族クローリー家が住む館ダウントン・アビー。
毎年恒例のクリケット大会が近づく中伯爵一家は親戚の娘ローズに振り回されます
(ローズ)一生籠の鳥なんて嫌。
(バイオレット)大人になれば解放されるわよ。
(マシュー)診察が必要かな?
後継者に恵まれず悩んでいたマシューですが…
(メアリー)問題は私にあったの。
もう大丈夫みたい。
早速子作りを再開しよう。
編集者のグレッグソンに思いを寄せる次女イーディス。
しかし…
(イーディス)お仕事は辞めさせてもらいます。
彼には妻がいることを知ってしまいます
(グレッグソン)君に会えるのがうれしかった。
辞めないで。
使用人たちの間では…
(トーマス)10年も勤めたのに推薦状なしで出て行けと。
(オブライエン)断ったら?
(ベイツ)君の秘密をバラす事になる。
ベイツはオブライエンの策略で屋敷を解雇されそうなトーマスを救います
(ブランソン)時代の変化についていくためにも大きな改革をしないと。
一時しのぎではもう駄目なのよ。
ブランソンはダウントンの再建計画に納得できない伯爵を説得します
みんなで力を合わせれば未来は明るいでしょう。
(ロバート)クリケットチームに入れ。
今言っただろ?みんなで力を合わせるべきだと。

(テーマ音楽)
(男性使用人)これだけ?
(アルフレッド)あともうひとつ。
(オブライエン)アンナ夜用の髪飾りは持った?
(アンナ)ええ。
ダイヤのとティアラを持ったわ。
使うかは分からないけど念のために。

(キッチンメイド1)それ全部むいちゃってね。
(パットモア)こぼれないように全部包装紙で包んでからバスケットに入れるんだよ。
(ジミー)どう?こっちは順調?
(ベイツ)荷造りは済んだ。
はいすぐに運びます。
(アイビー)ダンイーグルのお屋敷へは毎年行ってるんですか?去年は喪中だったから行ってないし戦時中も行ってないがそれ以外は毎年侯爵家に行くのが恒例なんだ。

(トーマス・バロー)さあ。
ほら急いで。
馬車まで運べ。

(モールズリー)銃は必要ないんですか?
(カーソン)向こうでやるのは「シカ追い」なのだよモールズリーさん。
シカ追いに散弾銃は使わないんだ。
でも念のために持っていっては?その必要はない。
(シビー)ウン。
(トム・ブランソン)ああ。
ウッ…ウ〜。
ウッハァ…。
ウックッ…ウウウッ。
ウッハァ…。

(マシュー・クローリー)僕も残るから。
(メアリー・クローリー)今は19世紀じゃないのよ。
誰も妊婦を家に閉じこめたりしないわ。
ハァ…君がそう言うなら。
でも帰りたくなったらいつでもそう言うんだよ。
いいね?ウン。
(イーディス・クローリー)いえそんな。
会えるのはうれしいのよ。
だけど散歩にしては随分遠くまで行くのね。
ウフッ。
誰から?編集者のマイケル・グレッグソン。
ちょうど彼もスコットランドへ行くらしいわ。
泊まる所も近く?ええそうよ。
すごい偶然。
ええホントね。
(コーラ・クローリー)フリントシャー侯爵のお宅に招いたら?どうして侯爵はスコットランドに住んでいるんです?
(ロバート・クローリー)ああシュリンピーの祖母がニュートンモアの伯爵夫人でその領地を引き継いだんだ。
シュリンピーとは変わったあだ名だ。
子供の頃の遊びでルイーズはロブスターアガサはシャークそれはすぐ思いついたけど彼は小エビという意味のシュリンプだった。
小柄だから?フフフッ。
一番年下だからよ。
トムも行けたらいいのに。
知らない方ですし招かれる理由がない。
それなら僕だって。
メアリーも本当に行くのか?予定日は1か月も先よ。
行ってもいいでしょ。
ウウン。
カーソンも反対?「くれぐれもご無理をなさらぬように」とだけ申し上げます。
同感だ。
それじゃそろそろ行こう。
母とは駅で待ち合わせることになっているが遅れそうだ。

(少女1)お姉ちゃん早く早く。
こっちこっち。
(アンナ)まるで休暇の気分だわ。
(オブライエン)安心して。
向こうに着いたらそんな気分も吹っ飛ぶから。
しまった!マシュー様の書類カバンは手荷物にするんだった。
アッ…。
食堂車の座席を確認しないと。
スコットランドは好き?行くのは初めて?去年は行かなかったしその前は正式な侍女じゃなかったから。
小さい頃家族で旅行したことは?祖母が向こうの人でね。
言ってなかったかな?ええ。
ではアイシスの散歩を頼んだぞ。
怠けさせないでくれ。
大丈夫任せてください。

(イザベル・クローリー)忘れ物はない?
(バイオレット・クローリー)あったとしても手遅れよ。
ねえ大丈夫かしら?彼を独りで残して。
どういう意味?今ではすっかりおとなしくなってるけど自由に目覚めるかもしれないわ。
私が見張るわ。
今夜食事に招待する。
そう。
じゃあ今日一日は安心だわ。
フン。
残り9日ね。

(笛)
(汽笛)皆さんの旅行中僕らも休めます?何?ほんの少し息抜きを。
外に出かけるくらいいいでしょ?よく分からんな。
給金をもらっているのを忘れたか?いいえ。
なら結構。
ではまずふだん使わない陶器の手入れ。
それが終わったら全ての銀食器を出してピカピカに磨け。
(メイドたちの笑い声)
(ヒューズ)あなたたちも覚悟しなさいよ。
全部の部屋を大掃除しますからね。
アァ…。
(ヒューズ)とは言っても少しはお休みをあげましょうよ。
その分余計に働くというのなら考えてみよう。
そう分かったわ。
(ヒューズ)エドナ。
(エドナのせきばらい)
(エドナ)どうしてブランソンさんは置いてきぼりなんですか?さあ知らないわ。
向こうの奥様がいとこの娘と駆け落ちした運転手を気に入らないのかも。
(ため息)妙な勘ぐりはおやめなさい。
どんな方でした?シビル様は明るくてお優しい方よ。
心も外見もお美しい方だった。
身分違いの結婚だわ。
でもシビル様ご自身が望んでその結婚を選んだのよ。
確かに彼いい男だわ。
何を言ってるの。
口を慎みなさい!
(クラークソン)旅行だなんて…。
へき地へ行くわけじゃなし。
向こうにだって病院はあるでしょ。
私は心配しすぎですかね。
いいえ。
シビルのあとですもの。
皆様がお留守だと退屈でしょう?そうね…よかったらあした食事にいらして。
あいにく大した物は出せないけれどぜひ。
でもご迷惑じゃ…。
まさか。
今夜トムが来るから予行演習しないと。
フフッ。
ありがとう。
では喜んで。
(足音)ああ…カーソンさんが片づけろって。
でもいらしたんですね。
いいよ。
お一人じゃ寂しいんじゃないですか?慣れてるよ。
ええそうですよね。
おつらいでしょう?忙しくしてるから大丈夫だよ。
新入りだね?名前は?エドナ…ブレイスウェイト。
フッ…。
(足音)
(ドアの開閉音)
(シュリンピー)ロバート元気か?
(ローズ)いらっしゃい。
シュリンピーお招きありがとう。
いやいやよく来てくれたな。
コーラ。
(キスの音)イーディス。
こんにちは。
(キスの音)お父様こちらマシュー。
「虐げられた者の味方」よ。
ハァ…。
私の英雄。
なぜかそういう事に。
結婚式で会った。
メアリー。
(スーザン)バイオレットおば様ようこそ。
はるばる来てくださって感激だわ。
あ〜らうれしいことを言ってくれるのね。
いろんな予定を立てたのよ。
ダンスパーティーもあるのよ。
楽しみましょうねぇ。
ローズはしゃがないで。
コーラあなたの好きな湖があるでしょう?あそこで滞在中にランチをしたらどうかと思って。
私の考えだ。
誰の考えでもうれしいわ。
書斎にお茶を用意するわ。
(ローズ)あの時以来よね?イーディスは私よりロンドンへ行ってるわ。
ウフッ。
これを。
侯爵のご趣味?ああそうだ。

(パットモア)みんなが居ないからって暇じゃないんだよ。
いい?・こっちも片づけて。
早く!
(ノック)
(タフトン)パットモアさん居ます?何の用?届け物があって。
そうか。
どっから?どこでもいいだろ。
あんた見ない顔だな。
コックスさんに代わってパットモアさんが注文した物を届けに来たんだよ。
何だい?私の名前が聞こえたけど…。
おたくコックスさんの店で注文しただろ?あの人の店をうちが買い取ったんで代わりに俺が配達に来たってわけなんだよ。
(トーマス)随分勝手だな。
あんたから買うって誰が決めた?ちょっともういいから。
それは私が決めることだよ。
で注文したものはどこ?厨房に運んで。
ところであんた名前は何て言うの?俺はタフトン。
ジョス・タフトン。
アァ…。
(嗅ぐ音)ウン。
(キッチンメイド1)あとで一緒に貯蔵庫へ来て。
(キッチンメイド2)いいわよ。
これは?ゆうべの残りのビシソワーズだよ。
ウン。
(指をなめる音)おおこりゃうめえ!他に残りもんはないのかい?ウーン。
よければタルトがあるけど。
もらうよ。
あ〜。
(指をなめる音)いや〜!こんなうまいもん食ったのはロンドン以来だ。
まあ腕がいいのさ。
フン。
ウン。
このお屋敷のご一家は運がいいね。
あんたの料理なら毎日食いたいよ。
お世辞はいいから。
とりあえず買うよ。
問題があれば連絡するからね。
だったら俺は問題があることを祈るね。
何でそんなことを?そりゃあんたからの連絡が欲しいからさ。
ぜひとも。
な〜にバカ言ってんだよもう。
帰って。
(笑い声)
(食事をする音)
(マックリー)食欲がないかね?いつもはもっと遅い時間に食べるので。
(ウィルキンス)ああ分かるわミス・クローリー。
ロンドンでは仕事を済ませてから食べてたの。
そのほうがいいわ。
ミス・グランサムはどうです?私?言われたとおりにするだけ。
彼女とベイツさんがまるで「グランサム夫妻」のように聞こえますね。
フン…。
(ベイツ)お屋敷では妻と別行動が多くて。
ああお二人はご夫婦でしたね。
ふだんはどう呼んでるんです?どちらも「ベイツさん」?いいえ。
私はメイド時代のまま「アンナ」と呼ばれています。
でもよくないわ。
侍女が軽く見られるのは困りものよ。
(ウィルキンス)同感だわミス・グランサム。
私たち気が合いそうね。
仲間ができてうれしいわ。
本当に。
(席を立つ音)
(マックリー)では私は上に行く。
ディナーは10分後だ。
(足音)
(着席する音)
(バグパイプの演奏)実にすばらしい。
朝の8時にあれで起こされる事になるから覚悟しておいて。
(ローズ)朝食の間もずっと続くのよ。
つまり二度寝できる可能性はないということだ。
もうその話はいいわ。
いやあだけどいいことだな。
こうやって伝統が守られているというのは。
あしたはぜひみんなで狩りの練習をしよう。
女性たちはどうするの?
(ローズ)まずあさっては湖でピクニックしましょ。
それから金曜日はダンスパーティーだからね。
ヘヘッ。
(スーザン)はめを外さないでよ。
あのう実を言うとお友達がこの近くに泊まってるの。
電話してみようかと思って。
だったらご招待して。
その必要はないよ。
(コーラ)あら私もぜひ会いたいわ。
よしじゃあ決まりだ。
あしたの夕食に招待しよう。
ただしスーザンが反対しなければ。
どうして私が反対するの?
(パットモア)話がうますぎると思ったら案の定ショウガが生じゃなくて乾燥のだったよ。
コックスさんならわざわざ言わなくても生を入れてくれてたんだけどね。
あしたサースクまで行くから俺が返品してこよう。
頼める?あっ!あんたも一緒に行ってきたら?面白い店よ。
誰が何するって?バローさんがサースクの店に行くからアルフレッドも一緒にと。
給仕はどうするんだ?ブランソンさんがいるんだぞ。
副執事はいなくてもいいでしょう?下僕2人も要らない。
ブランソンさんはお昼をパブで食べるそうよ。
だからいいでしょう?それならいいだろう。
だが仕事が山積みだということを忘れるな。
いつでも訪ねてきてちょうだい。
あのお屋敷に独りだと寂しいでしょ?独りじゃありません。
なじみのみんながいます。
といっても下の階ですけど。
だったらこの機会に彼らと楽しんだら?そんなことバイオレット様が認めません。
そうね。
でもあの人は労働者が読み書きを習うのすら認めないわ。
アッフッ。
トム。
難しい立場だったけどよく家族の中に溶け込んだわね。
偉いわ。
どうも。
堂々としていなさい。
もう立場が違うんだから。
あなたは運転手を卒業しただけじゃなく今や領地の管理人なんだから。
あなたに仕える使用人たちを部下として扱っていいのよ。
誰でもね。
熱弁だ。
本心よ。
地位を得たんだからきちんと利用しなさい。
(ドアを閉める音)
(足音)ブランソンさん?呼び鈴を鳴らして開けてもらうのは悪くて。
フッお気遣いを。
ああご家族がお留守の間にお屋敷の大掃除をしたいんですけど許可をいただけますか?僕の許可なんて。
必要なんです。
もし使いたいお部屋があるようでしたら言ってくだされば空けますので。
ありがとうヒューズさん。
おやすみ。
おやすみなさい。
正直列車はつらかったわ。
マシューには言わないでね。
心配するから。
というより得意顔をされるからでは?父親になる前は気ままに過ごさせてあげたいの。
ウン。
父親になっても男性は気ままですよ。
ウフッ。
下は快適?ええまあ。
でもダンスパーティーのことが心配です。
どうして?それはきっと私が…堅すぎるから。
ウフフッ。
恥をかきたくなくて。
私はリールが大好き。
身重でなければ朝まで踊りたいわ。
でも今は身重ですからね。
(バグパイプの演奏)ウーン。
勘弁してくれ。

(バグパイプの演奏)スコットランドへようこそ。
ウーン。
ウン。

(バグパイプの演奏)
(銃声)
(ニールド)焦らないで。
キジ狩りじゃないんだから。
しっかり狙って。
狙ったよ。
シカは気高い動物だ。
こちらも敬意を表して一発でしとめてきれいに死なせてやらなくちゃなりません。
名言だな。
調子はどうだ?悪くありませんよ旦那様。
今のは褒め言葉よ。
(マシュー)お世辞だよ。
お父上に練習は必要なし?
(ニールド)旦那様は銃と釣りざおを持って生まれてきたような方だ。
そんな赤ん坊は恐ろしいな。
あの狩猟案内人は面白い。
なかなか含蓄がある。
スーザンは?バイオレット大おば様と一緒よ。
2人でお庭にいるわ。
ローズは母親と一緒にいたがらない。
君の近況は?冒険に出るよ。
立派な礼服を身にまとい遠くの従属国を統治しに行く。
海外赴任は苦じゃない?ああ別に。
「変化は休みと同じ」って言葉があるだろ。

(ニールド)旦那様!赴任先は知ってるの?いいえ。
でもきっと不潔で食べ物がまずくて近くに話し相手もいないような所に決まってるわ。
ハッ。
義理の母の家を思い出すわ。
フフッ…ローズも一緒に行くの?どうして?あの子何か言ってた?い〜い?私のような古い人間でも「若さは罪じゃない」ということぐらい知っているわ。
そうはおっしゃるけどあの子反抗的なんだもの。
なら私が平和のために一肌脱ぐわ。
お好きにどうぞ。
でも私はめいなんだからいざという時は味方になってね。
(呼び鈴の音)もっと旅がしたいわ。
決まった時期にロンドンへ行くぐらいであとはずっとヨークシャーだもの。
議会に出る時は?旦那様がお出かけの時はベイツさんだけを連れていくの。
私は出番なし。
うちの旦那様は海外赴任よ。
奥様も私も憂鬱で。
あら。
そうなの?羨ましいわ。
違う場所に行けるなんて。
そう?私は嫌。
体調が悪くなりそうだわ。

(せきばらい)どうだった?来るそうよ。
「喜んで伺う」って。
でしょうね。
どういう意味?グレッグソンさんは貴族の邸宅になんて縁のない人でしょうからそりゃ来るわよね。
それは失礼よメアリー。
そもそもなぜこっちに?休暇で来ていたのよ。
写生と釣りをしに。
釣り?あらそれはすごいわね。
何の話?どういうわけかメアリーはマイケル・グレッグソンさんが気に入らないみたい。
スコットランドに何しに来たのか聞いただけでしょ。
だから写生と釣りよ。
それが悪い?いいや全然。
そうだろ?ウン。

(男性1)おいあとでお前んち寄るからよろしくな。
やあジョージ。
サンドイッチもらえる?随分無謀だな。
独りでパブに来るなんて。
こんなことして村で孤立したいの?あなたを待ってたんです。
別に人目なんか気にしないわ。
今日は休み?抜けてきたけどすぐ戻ります。
ご家族がいない間に大掃除しないと…。
あなたもご家族だけど。
まあ微妙な立場さ。
知ってるだろ?聞いたらシビル様と結婚して戻ってきた当初は着替えも拒んでたとか。
でも今は?毎回毎回もめるのが嫌で今は従ってるよ。
だけど中身は同じさ。
だったら一晩ぐらい私たちと一緒に食事しません?
(タフトン)パットモアさんによろしくな。
来てよかった。
ホントにいろんな物があって面白い店だ。
見た事もないスパイスも。
ちょうど金曜から祭りが始まるんだ。
うちも屋台を出すからよかったらまた来たらどうだ?何がある?普通の祭りと一緒さ。
食べ物ゲームモリスダンス。
行けますかね?ああ多分な。
ジミーは?大勢で行くんだったら。
そうじゃなきゃ行かない。
(タフトン)待っててくれ。
パットモアさんにメモを書きたいんだ。
どうぞ。
(ドアを開ける音)駄目だ。
祭りがあるたびに外出させる気か?彼らには給金を払っているんだぞ。
いつも忙しいんだから息抜きさせてあげて。
アッあのすみません。
アッ…。
金曜の午後は休んでもいいですかね?みんなの夕食は用意しておきますから。
ハァ…。
パットモアさんがお休みする事なんてめったにないのよ。
ブランソンさんはどうする?私から話してみます。
どこへ行くの?よかったら教えて。
サースクでお祭りがあるんですよ。
それに行こうって友達に誘われて。
フーン。
全く信じられん。
そろいもそろって何を考えているんだか…。
フン。
ウフフッ。
何なの?あれ。
バローさんと下僕たちが同じお祭りに行きたがってたのを何とかやめさせようとしていたのよ。
ならみんなで行こうよ。
食事は用意しておくからブランソンさんに留守番してもらうっていうのはどう?いいでしょ?きっと楽しいよ。
ウヒヒッ。
(マックリー)グレッグソン様です。
(グレッグソン)今夜はお招きありがとうございます。
いいのよ。
イーディスのお友達なら大歓迎よ。
残念だな。
至って普通の人だ。
あらかじめ礼服を用意しておくなんて招かれるのを見越してたのが見え見え。
両親に紹介するわ。
では。
お母様おばあ様お父様。
グレッグソンさんよ。
伯爵夫人。
グレッグソンさんあなた方の雑誌いつも楽しく読んでいるのよ。
君はなぜ娘のような素人にコラムを書かせているのかね?ホント。
プロか素人かは関係ありません。
「書きたいことがある」ということが大事なんです。
(イーディス)姉のメアリーも紹介するわ。
(スーザン)そんなふうに寄りかかってるとみっともないわ。
何でもかんでもうるさく言わないでくれる?あの親子の確執は本物ね。
こうして見てるとスーザンは娘を持て余してるわ。
でも進歩的な考えを持った娘は扱いが難しいのよ。
心配してるだけなのにうるさいと思われて…。
ごめんなさい。
あの子が恋しいわ。
思い出さない日はない。
じっくり話を伺いたいな。
ええホント。
(スーザン)皆さん中へどうぞ。
(ノック)どうぞ。
(ドアを開ける音)誰かな?シビー様をお部屋に連れて行きます。
よろしく。
さあ行っておいで。
(シビー)ウウン。
ほら…。
おいで〜。
ウフッ。
よしよし。
アーッ。
聞いてもいいですか?いいよ。
何?引け目があるから下に来て私たちと食べないんですか?いや。
そうじゃない。
そう。
失礼します。
(ドアを閉める音)夜でもこんなに明るいのね。
南の方とは違うんだ。
あしたはピクニックだ。
2人だけで。
ご家族は出かけるからどうだ?うれしいわ。
(泣き声)
(泣き声)大丈夫ですか?アッ…ウフフッウン。
まあね。
母にタバコがバレなければ。
ご心配なく。
言いませんから。
ミントはいかが?フッ…頂くわ。
ありがとう。
ああごめんなさい。
今夜の母の態度がどうしても許せなくて。
私の子供時代も最悪でしたが乗り越えましたから大丈夫。
ウフフッ。
(スーザン)ローズ?誰と話してるの?しっ。
(スーザン)早く入りなさい。
皆さん応接間よ。
ハァ…。
ミントをありがとう。
(クラークソン)帰らないと。
あらまだいいでしょ?こういうのは新鮮だ。
いつもとは大違いですよ。
いつもは医学誌を読んでベッドに入るだけ。
ウイスキーを片手にね。
私ったら何を言うのかと身構えてしまったわ。
(2人の笑い声)お屋敷などで会うとつい忘れてしまうがあなたはかつては医者の妻だった。
つまりこの辺りでは誰よりも私の立場というものを理解してくれる人だ。
確かに。
気兼ねなく本音を言える相手がいるとホッとするわよね。
ホッとするしうれしいんです。
またこうして話したい。
すぐに。
マシューからあしたのシカ追いに誘われたよ。
行こうかと思う。
マイケルどうしてスコットランドに来たの?本当の理由を教えて。
君のご家族に会いに。
一体何の目的で?私のことを知ってもらい私を…気に入ってもらえたら。
ハァ…。
理解を得られるんじゃないかと。
そう思って。
だとしても現実は変えられないわ。
イーディス。
私は君を愛しているんだよ。
ウッ…。
分かってたろ?私が?そうね分かってた。
君と一緒に歩みたいんだ。
一緒に人生を。
それはすてきよ。
でも…。
私たちに幸せな未来はないわ。
(バイオレット)イーディス殿方を誘惑するのはやめてカードに加わって。
(ため息)
(マシュー)あしたの狩りにグレッグソンを誘ってみたんだけど。
彼礼服を買って大正解ね。
スーザンからダンスパーティーにも誘われてたわ。
ハァ…。
ロンドンを出る前にダンスも習ってきたかも。
ウフッ。
彼をよく知る前から嫌うなよ。
偏見っていうのは親の世代の悪い習慣だよ。
ウン。
どうか優しい君でいて。
優しいなんて思ってるのはあなただけよ。
どうしてそう思うの?それは裸の君を見て腕に抱いたからさ。
真の姿を知ってる。
それはまた説得力があること。
(キスの音)あなたにだって若い頃があったでしょ?今だって若いぞ。
そんな年寄りではない。
だったら一緒に行きましょうよ。
きっと楽しめるはずよ。
いいや私は遠慮しておく。
(ドアを閉める音)私が行けば若い者たちが楽しめない。
後ろから見られてると思うとな。
そう。
私は疎まれても行きますよ。
君なら影響ない。
君は敬われてはいるが上司ではないからな。
失礼。
うぬぼれていたわ。
なにも嘆くことはないよ。
よく言うだろう?「上に立つ者は安眠できず」だ。
(ニールド)風が強まってきてますから早く出たほうがいい。
(グレッグソン)ぜひよい狩りを。
シュリンピーと私は一緒に行く。
(ニールド)クローリーさんグレッグソンさん。
ピクニックへ行くのか?ええそうよ。
メアリーにとっては少々つらいのでは?無理強いはしないわ。
ああだがあの子は行くだろうから。
早く行こう。
でないと叱られそうだ。
うん。

(御者1)行くぞ。
(御者2)よし。
さあ行け。

(デイジー)お祭りには行かないつもりです。
お金の無駄遣いよ。
ちょっと何それ?サンドイッチ買って乗り物乗るくらいのお金はあるだろ?俺がみんなにソーダをおごる。
ありがたいねぇ。
気が変わらないうちに買ってもらわなくっちゃ。
俺は自分で買うから結構です。
(デイジー)お金持ちのフリはやめて。
金なら稼げる。
貯蔵庫を開けたけど必要な物はある?ないよ。
それより聞きたいことがあるんだよ。
あの箱はどうしたっけ?
(アイビー)これですか?エヘヘッ。
あの箱見た?リポンにある婦人服店のよ。
いい人ができたのね。
絶対そう。
あの人に?どうして?パットモアさんも女よ。
まあ一応な。
(鳥の鳴き声)ああ…メアリーを呼びに来たの。
そろそろ行くから。
もう下へ行かれましたけど。
きのうはどうもありがとう。
とにかく気がめいってて。
いいんです。
今度ぜひお礼をさせてよね。
あのでしたら…お願いがあるんですけど。

(ニールド)アァ…。
ハァ…。
ハァ…。
ハァ…。
ハァ…。
今撃つべきか?アァ…駄目だ。
もっといい場所にお連れします。
ダンイーグルで焦りは禁物だ。
ああまさしくそのとおりだ。
フフッ。
ちょっとかわいすぎるかね?ウウン。
たまにはそういう服を着たっていいじゃない。
せっかくの機会だしバチは当たらないわ。
この上に上着を着れば悪目立ちはしないだろ?お相手はいい人?読んで。
「できればこの俺にあなたを一日エスコートさせてほしい」。
ウフッ。
お誘いなんてヴィクトリア女王の即位50年祭以来だよ。
その時の相手の目的はタダ酒だった。
アァ…。
今回はそれ以上かもね。
どういうこと?いい年をした男性が良識ある女性を誘う理由は1つよ。
結婚を考えてるに決まってるじゃない。
ハッ…。
(鳥の鳴き声と川のせせらぎ)飲み物はある?もちろんあるわよ。
ビール?ウフッ。
随分大胆だな。
私は大胆よ。
ウフフフッ。
何に乾杯する?未来とあなたのスコットランドの血に。
何をたくらんでる?何も。
ウン。
ウッ。
何をたくらんでる?何もないって。
ウフフフッ。
(鳥の鳴き声)ウフッ。
(歩く音)
(シュリンピー)見事にしとめたな。
ハッ。
私も君の手にかかって召されたいよ。
アハハッ。
家庭がうまくいってないのか?ぶしつけな質問なのは分かってる。
うまくいってないさ。
でもそれを話したところでどうにもならんだろ。
そうでもないぞ。
マールバラ公は離婚したが泰然としている。
だが彼は要職に就いてないから私と違って気楽なものさ。
一方君はスーザンを連れて海外赴任か。
それはいいんだ。
妻は外交術にたけてるから。
問題は?お互い愛がない。
(鳥の鳴き声)あら。
どうしました?ブランソンさん。
考えたんだ。
ああその…。
何です?今夜ここで食事できないかと。
みんなと話したい。
お望みならもちろん歓迎しますよ。
ご家族がお留守なので夕食は8時ごろになりますけど。
じゃそのころに。
カーソンさんに言うのが怖い。

(イーディス)人間なんてちっぽけなものよね。
ウウン。
というより自然があまりにも雄大すぎるのよ。
本当にすばらしい領地だわ。
そうね。
私たちは幸運よ。
あらあらどうしたの?女性だけのピクニックだったのに。
それは邪魔したな。
狩りはどうでした?大成功だ。
それほど追跡にも苦労せず1発でしとめた。
案内人も絶賛さ!さすがねお父様。
ご褒美に一緒にお昼を食べましょう。
ありがたいな。
シカ肉か?そうよ。
自給自足ね。
ローズ無駄口はいいから席を用意させなさい。
(鳥の鳴き声)
(マシュー)10時間も丘を歩き回って何の成果もないとは。
(グレッグソン)フフッ。
まるで人生の縮図だな。
塹壕を思い出すよ。
ハァ…。
何時間も土の中をはいずり回ったものだ。
あしたは一緒に釣りへ行こう。
これより少しは楽しめるだろう。
夜の着替えを持って来たほうがいい。
でも迷惑では?はるばる来たのは僕らと知り合うためだろ?それとも礼服を着てスコットランドのパブを回る気だったのか?いや…そうじゃないよ。
(足音)少し時間ある?ないなら別にかまわないんだけど。
あるけど何?うちの奥様が呼んでるの。
どうして私を?いつものことなのよ。
なんだかんだとうるさく言ってくる人なの。
(スーザン)わざわざ来てもらって悪いわね。
オブライエンです。
オブライエン。
このウィルキンスに言っても私の言う事がちっとも通じないのよ。
伯爵夫人の髪型みたいにしたいのに。
分かっておりますが簡単には…。
教えてあげて。
あなたならできるでしょ?アッアァ…。
その大事なのは髪の膨らみです。
全体にボリュームを出してから整えたほうがいいかと思います。
(スーザン)さすがねオブライエン。
やりましょうか?ええお願い。
ぜひやって。
ウィルキンス。
彼女のやることをよく見てなさい。
はい分かりました。
ボンベイ?侯爵の赴任先とは思えない。
いいえ。
これはインド総督就任への布石よ。
さあそれはどうだか分かりませんがとにかく暑そうだ。
しかもあの官吏が着る礼服ときたらあの辺りの気候には到底合わないような代物じゃない?それでローズも行くの?私は反対なんですがスーザンと話せてない。
向こうでお金もないくだらない駐在員か何かに娘を奪われたくなければすぐに話し合うべきよ。
(マシュー)立ち上がるとちょうどその時風向きが変わって僕らのにおいでシカに気付かれた。
ハァ…。
もういいわ。
狩りの話なんて退屈よ。
マイケルのことどう思う?なかなかいい人そうだ。
あしたは釣りに行くよ。
ああ見えて苦労してきたのよ。
あらまた哀れな男性に恋をしたの?どうしてそう冷たい言い方をするの?
(ローズ)確かにインドは魅力的だと思うわ。
でも間違いなく母とケンカばかりしそう。
お母様を理解してあげて。
娘が心配なだけなんだから。
心配?そうかしら?そうよ。
あなたを愛しているわ。
何の話?あなたの髪型がすてきだって話してたの。
フム。
彼が何だと?私たちと楽しく食事したいだけよ。
(ノック)
(ため息)どうもこんばんは。
今夜はお邪魔しますよ。
フーン。
(ヒューズ)それじゃ行きましょう。
若い使用人たちの手前礼儀を忘れないでくださいよ。
(クラークソン)留守じゃなくてよかった。
何をお飲みになる?いやおかまいなく。
今日は提案があって。
今日村でヒューズさんに会って聞いたんだがあした使用人たちみんなでサースクの祭りに行くらしい。
それで…あなたも一緒にどうかなと。
使用人たちと?いやそうじゃなくて私と車で一緒に行ってみないか?面白そうだよ。
いいわね。
楽しそう。
よかった。
では5時に来ます。
(メイド2)ねえ何着てく?
(メイド)いい服がないの。
どうしよう?
(メイド2)ウーン。
私も。
留守は任せて。
行かないんですか?車で送ってくれるかと。
(ヒューズ)エドナそれ以上失礼な事を言わないでちょうだい。
喜んで運転するよ。
でも留守番は?私が。
お祭りに行かないんですか?そんなものに興味はない。
すてな一日でした。
皆さんは?ピクニックはどうでした?ああ出かけるんじゃなかったわ。
馬車が揺れてカップの中のサイコロの気分だった。
あしたは安静にしてください。
ダンスも駄目ですよ。
ワクワクしてる?ええ楽しみです。
うちの人を驚かせる計画があるんです。
どんな?聞かせてくれる?駄目です。
お嬢様にもないしょです。
(ドアを開ける音)約束ですからね。
(ドアを閉める音)約束?あしたは安静にするって約束したの。
つまらないわ。
あなたと一緒に行ってグレッグソンにあれこれ尋問したいのに。
彼求婚する気?…だと思うけどはっきりしないんだ。
謎に包まれた男?イーディスのお相手にピッタリね。
また意地悪なこと言ってる。
そうね。
でも愛してるんでしょ?ゾッコンさ。
(キスの音)ウン…。
(ローズ)・「ラ〜ラララ〜ラララ〜ララララララララララララララララ」そこで向き合って。
アァ…。
(ローズの鼻歌)次は8の字よ。
アァ…。
(ローズ)・「ラ〜ラララ〜ラララ〜ララララララララララララララララ」
(ローズ)・「ラ〜ラララ〜ララ」
(2人の笑い声)今日はバローさんに冷たくするなよ。
こびなくてもいいけど。
せっかく出かけるんだから雰囲気をぶち壊すな。
お前が言うなよ。
通報したのはどこのどいつだ?
(ため息)もううんざりだ。
疲れた。

(ジミー)アァ…。
おい人が来るぞ。
来ても平気さ。
ソファに座るくらい。
別にいいだろ。
変だよな。
バローさんいつも君をかばうんだ。
ハァ…?何から?君のことを悪く言うやつからさ。
(足音)あなたたち一体何をしているの?僕らは…。
調子に乗って悪ふざけをしていたわけね。
カーソンさんに報告します。
ヒューズさん。
ブランソンさん。
(足音)フフッ。
(ため息)出発は何時?4時半ごろですけど運転は結構ですからね。
僕が「大物」だから?今のあなたは紛れもなくご家族の一員です。
分かってる。
自信を持って。
もしあなたを軽んじる人がいるとしたらその人のほうが間違ってる。
それじゃ4時半に。
そのブラウスよく似合ってるよ。
「ヴォーグ」のモデルかと思った。
女性に優しい方なのね。
そうそのとおり。
俺には愛が全てさ。
君がイーディスに与えられるのは愛人の座でしかない。
いや愛もだ。
この景色に惑わされたか?お話って何かしら?アァ…聞いてみたかったんだ。
再婚する気はないのかと。
(綱引き男1)てめえやる気か?ああ。
(綱引き男2)ウワッ。
逃げろ!ジミー!逃げろ!早く!ウッオ〜!2016/01/10(日) 02:05〜02:58
NHK総合1・神戸
ダウントン・アビー3 華麗なる英国貴族の館(9)「スコットランドの休日」[二][字][デ][再]

20世紀初頭、貴族と使用人が繰り広げる愛憎劇を描いた大ヒット英国ドラマ、第3章。伯爵家の人々は皆でスコットランドの侯爵家へ。招待されずに屋敷に残ったトムは…。

詳細情報
番組内容
クリケットの試合から約1年後。伯爵家の人々はフリントシャー侯爵のスコットランドの邸宅に滞在。出産まで1か月の予定のメアリーも一緒だ。侯爵はロバートの旧友で、夫人のスーザンはいとこだが、どうやら夫婦仲がうまくいってないようだった。イーディスは、ちょうどスコットランドに来ているグレッグソンを招く。カーソンは主人の留守中も使用人たちに仕事をさせようと目を光らすが、みんな息抜きをしたがっていた。
出演者
【出演】ヒュー・ボネヴィル…玉野井直樹,エリザベス・マクガヴァン…片貝薫,ミシェル・ドッカリー…甲斐田裕子,ローラ・カーマイケル…坂井恭子,ダン・スティーヴンス…佐藤拓也,アレン・リーチ…星野健一ほか
原作・脚本
【脚本】ジュリアン・フェローズ
監督・演出
【演出】アンディ・ゴダード
制作
〜イギリス カーニバル・フィルムズ/アメリカ マスターピース制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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英語
サンプリングレート : 48kHz

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