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日常生活に変化なし…核実験後の中朝国境から

 【丹東(中国遼寧省)工藤哲】北朝鮮による4回目の核実験後も中国遼寧省の丹東では中朝国境をまたぐ人と物の流れに変化はないようだ。9日も中朝友誼橋を往来する鉄道の動きに異常はない。北朝鮮に対する国際社会の非難は強まっているが、8日夕、丹東に到着した中国人客によると、平壌市内では実験を祝う花火が打ち上げられるなど祝賀ムードに包まれ、交通や市民の日常生活にも大きな変化はないという。

     平壌で働く30代の中国人女性によると、実験について大々的に報じられ、市内では「成功」と受け止め喜ぶ声が聞かれたという。時折停電し、テレビが映らないこともあるが、平穏だという。

     別の中国人男性の乗客によると、平壌からの客車は2両編成で、自分が乗っていた車両には客が9人しかいなかった。しかし「中国人観光客が少ない場合はこうした運行も珍しくない」(丹東の観光関係者)という。

     一方、国境を流れる鴨緑江(おうりょくこう)の観光用ボートも通常通り営業。北朝鮮側の国境警備の兵士にも大きな変化はみられないという。

     30代の中国人ボート関係者は「中朝関係が深刻な事態になれば、中国の当局から指示が来る。今回はまだそうした動きは出ていない。核実験は何度も繰り返されており『またか』という印象で以前ほどの驚きはなくなっている」と話した。

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