トップページ社会ニュース一覧去年の刑法犯罪109万件余 戦後最少に
ニュース詳細

去年の刑法犯罪109万件余 戦後最少に
1月14日 11時49分

去年の刑法犯罪109万件余 戦後最少に
k10010370701_201601141207_201601141210.mp4
去年1年間に全国で起きた殺人や盗みなどの刑法犯罪は109万件余りで、13年連続で減少し、戦後最も少なくなったことが分かりました。
警察庁のまとめによりますと、去年1年間に全国で起きた刑法犯罪は109万9048件で、前の年に比べて11万3115件、率にして9.3%減りました。
刑法犯罪は、ピークだった平成14年の285万件から減少を続けていて、これで13年連続の減少となり、昭和48年の119万件を下回って戦後最も少なくなりました。
犯罪の種類別では、殺人や強盗などの凶悪犯罪が5618件と、前の年より12.9%減ったほか、詐欺などの知能犯罪が5.2%減って4万3638件となるなど、すべて減少しました。
刑法犯罪が戦後最少になったことについて、警察庁は、全体の70%余りを占める空き巣や車上ねらいなどの窃盗犯罪が80万7605件と、前の年より10%、刑法犯罪がピークだった平成14年より66%減ったことが、大きな要因になったとしています。
警察庁は、「犯罪の発生が戦後最悪だった平成14年以降、官民が連携して対策に取り組み、住宅や地域での防犯カメラや防犯設備の普及などの効果が出て、街頭犯罪などが減少した。一方で、家庭内の事件やストーカー事件、それにサイバー犯罪などが増える傾向にあり、引き続き取締りを強化していきたい」としています。

国家公安委員長「治安はむしろ改善」

去年1年間に全国で起きた刑法犯罪が戦後最も少なくなったことについて、河野国家公安委員長は定例の記者会見で、「防犯ボランティアなど地域の皆さんの協力で達成できて、ありがたいことだ。連日、殺人事件の報道もあり、治安が悪くなっていると感じている方が多いようなので、治安はむしろ改善されているということを積極的に申し上げたい」と述べました。
一方で河野国家公安委員長は、振り込め詐欺やストーカー事件、それにDV=ドメスティック・バイオレンスは増えていると指摘したうえで、「こうした事件についてしっかり対応していかなければならない。世界でいちばん治安がよい国を目指して、引き続き頑張っていきたい」と述べ、課題となる犯罪の変化に的確に対応していく考えを示しました。

関連ニュース

k10010370701000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ