【巨人】“じゃない方”育成トリオ、本家に下克上
巨人の育成ルーキー・大竹秀義投手(27)=BC武蔵=、橋本篤郎投手(17)=鎮西高=、小林大誠捕手(21)=BC武蔵=が13日、「打倒・本家」を誓った。
チームには現在、1軍をメインに活躍する大竹寛、小林誠司、橋本到がいるため、3人の立場は今のところ“じゃないほう”だが、下克上で立場の逆転を目指す。
大竹コンビはともに右投げ投手。「3文字登録は初めてで新鮮。寛さんに負けないように頑張ります」。そう息巻く秀義は春日部共栄高出身で、寛は浦和学院高OBと埼玉の宿敵同士。ラーメン好きの共通項もある。
「大誠」と「誠司」。名前まで似ている小林組は、ともに強肩捕手。小林大は「もちろん『打倒』という気持ちはあります。意識してもらえるくらい頑張って、いつかは追い抜きたい」と挑戦状をたたきつけた。
橋本篤は新人合同自主トレの3000メートル走で独走するなど、スタミナ自慢の左腕。野手の到とは、キャンプの紅白戦やシート打撃で雌雄を決する可能性がある。球界の外では「又吉じゃないほう」の芥川賞作家・羽田圭介氏ら、“じゃないほう”勢力が一大旋風を巻き起こしている。巨人の“じゃないほう”トリオも、この流れに乗らないわけにはいかない。(尾形 圭亮)
◆各界の「じゃない方」
▽本田圭佑 本家はイタリアサッカークラブの名門・ACミランに所属する日本代表のエース。今オフには同姓同名の投手が東北学院大から西武に入団。
▽芥川賞 昨年の芥川賞を「ピース」の又吉直樹が受賞。それにあやかって、同時受賞した羽田圭介もメディア露出を増やす。
▽武藤 サッカー日本代表のFW武藤嘉紀が独・マインツに移籍して知名度を上げたが、浦和のFW武藤雄樹も8月の東アジア杯では、日本代表に初選出。2得点で大会得点王に輝いた。
▽オードリー 「トゥース」など一発ギャグで春日俊彰へ先に人気が集まっていたが、トーク力を武器に今では相方・若林正恭の活躍が目立つ。