2016年1月14日15時45分
廃棄されたはずのビーフカツが処理業者によって横流しされ販売された問題は、警察が強制捜査に乗り出す事態になった。消費者に不安が広がり、この業者に食品廃棄物の処理を頼んでいた会社には取引をやめる動きも出始めた。
カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(本社・愛知県一宮市)が異物混入の疑いがあるとして廃棄した冷凍カツを横流しした、同県稲沢市の産業廃棄物処理業「ダイコー」。14日朝から報道陣が集まった。従業員だという男性は「謝るしかない。会社がどうなるかわからず、仕事探しをしないといけない」と語った。
数年前から月1回程度、ダイコーに廃棄物処理を依頼していた中部地方の食品販売会社は14日、今後は取引しない方針を決めた。広報担当者は「信頼関係でやってきた。あり得ないという思いだ」と話した。東京都内の大手飲料販売会社は「廃棄物は肥料にするということで現地確認もし、適正な業者と考えていたが、契約は見直さざるをえない」(総務部)とする。
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朝日新聞社会部
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