SMAPファンがSNSに「世界に一つだけの花購買運動」タグ 解散阻止に立ち上がる
チーフマネジャーのジャニーズ事務所退社を発端に、分裂が決定的と伝えられる人気アイドルグループSMAPのファンが、ツイッターで「#世界に一つだけの花」「#世界に一つだけの花購買運動」「#SMAPは終わらせない」などのタグを作ってSMAPの代表曲である「世界に一つだけの花」(2003年発売、作詞、作曲、編曲・槙原敬之)の購買を呼び掛ける運動を始めた。
タグは日本語以外に英語、ハングル語、中国語でも作られ拡散。その動きを受け、すでに大手通販サイトでは「一時的に在庫切れ」と表示され、大手CDショップでも「在庫切れで19日以降に入荷します」などと案内されている。
解散危機の理由が、長くSMAPを見てきた女性チーフマネジャーと同事務所のメリー喜多川副社長との対立が原因と報道され、メンバーの意思と違うところで事態が進んでいることがわかってきた。応援するファンはいてもたってもいられず、まず「数字」に表すことでグループ存続への道を切り開こうとしている。
ツイッターには「こんなことをしても喜ぶのはマッキー(槙原敬之)だけ」のような否定的なコメントもあるが、多くは「とりあえず買いに行くよ!」「売り切れだったからネットで予約してきました」「CDショップ行ったら最後の1枚だったよ」など、運動に賛同する声が並んでいる。
こういったファンの気持ちや声を事務所は無視できるのだろうか。対応次第ではSMAPだけでなく事務所のタレント全体の印象やCD、DVD売り上げにも影響しかねないだけに、対応が注目される。
◆世界に一つだけの花 当初は2002年発売のアルバム「SMAP 015/Drink!Smap!」に収録。その後、草ナギ剛主演のフジテレビ系ドラマ「僕の生きる道」の主題歌となると、シングル・カットの要望が多数寄せられた。メンバーの歌唱パートの入れ替えなどアレンジが行われ、03年3月に「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」として発売。累計販売数は250万枚を超えている。教科書にも採用されたほか、09年に放送された「ミュージックステーション」のアンケート「あなたとアーティストが選ぶ新・国民的名曲」、15年9月に放送された「ミュージックステーション ウルトラFES」でのアンケート「世界に誇るニッポンの歌BEST100」でもそれぞれ1位に選ばれた。