大人になった今でも『アンケート』に答える機会ってのは意外とありまして。
例えば、懸賞に応募するときなんかは別ですよ?
アレは真剣に答えて、ちょっとでも有益な情報を答えることで当選確率を上げたいっていう欲望が渦巻きますから。
『厳選なる抽選』に引っかかろうと必死ですから。
たまに開催される、どうでもいいアンケートについてです。
水は低きに流れるわけですけど、ことアンケートに関しても似たようなことが言えまして。
たとえば日清のカップヌードルに関するアンケートで、最初の質問「シーフードヌードルが1番好き」に対して、答える場合。
「はい」か「いいえ」か。
これなら、あんまり悩まないと思うんですけど、ちょっと質問を変えます。
「3日9食くらいなら、カップヌードルだけで余裕で生活できる」という質問だった場合。
「カップヌードルの別のバリエーションは?」とかね。「飲み物は?」っつって。あと「余裕かどうかの線引きは、完全にこっちの判断でいいの?」っつって。
これが1つの学校かなんかで開催されてるアンケートだったとしたら、質問がある人は速やかに手を上げ、教官が来るのを待ちなさい的な指示をされるわけです。
ほんで悩みまくった学生らがこぞって手を上げだします。教官、あっち行ったりこっち行ったり大変。たぶん、その教室を上空50メートルくらいから見たら、軽いモグラ叩きみたくなってそう。
んで、職員会議かなんかで「下手な体育の授業よりもしんどい」って言う意見が出て、アンケート方法が見直されまして。
満を持して『どちらでもない』が登場します。
この救世主感、ハンパないです。ナメック星が爆発寸前のときに、たまたま近くに転がってたギニュー特戦隊の宇宙船くらいの救われた感です。
これで、モグラ叩きも終焉を迎えるんですけどね。それなのにですよ。
アンケート結果をまとめてると『どちらでもない』率が急上昇してくるわけです。
「エルニーニョ現象か!」っつーくらいのやつです。よくわかんないけど。
もうね、8割方が『どちらでもない』って回答してきます。それさ『どちらでもない』んじゃなくて、もはや『どうでもいい』って捉えてない?っつーくらいの率です。
んで、またまた考えるわけです。
今度は「前の質問で『いいえ』または『どちらでもない』と答えた人のみ、お答えください」としました。
そうするとどうでしょう?今度は『はい』が急上昇。心なしか集計してる方のテンションもHIGHに。
こんなことから『人は合理的に動く生き物だ』という研究結果が得られたりしちゃってね。水は低きに流れるって言いますもんね。人間の半分以上は水から形成されてるわけですから「そりゃそうかー」なんつってね。
実は「そんな研究のためのアンケートなんじゃない?」っつって。「本来の目的ってそっちなんじゃない?」っつって。「『日本人は優柔不断な人が多い』みたいなことの裏付けデータを取ろうとしてんじゃないの?」っつって。
おりが思うに『どちらでもない』ってどっち付かずは嫌なもんで、必ずどちらかを書いてきました。密かに、日本人は優柔不断じゃないってことをアピールしてきました。
モノマネ王座決定戦なんかで審査員として3票持ってたら、1:2にするんじゃなくて、どっちかに3票入れるパターンでやってきました。
そんななか「ボードゲームで1番好きなのはバックギャモンだ」って質問があって、
迷わず『いいえ』にして、次の質問で『将棋』って答えたんですけど、
「そんなに白黒つけたいなら『オセロ』にしろや!」って自分でも思ったよね。