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本当の自立とは

上田市

2015.11.21 UP

本当の自立とは

笑い声が聞こえてくる。

それは力強く、存在と楽しさを主張するような笑い声。

 

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今回訪れたのは上田市にあるこどもの園。

大屋駅から車で五分、住宅街のなかに建つその場所で、園長である田口操先生から園児たちのお昼寝の時間にお話を伺ってきました。

 

 

 

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まず、この園の特色について。

 

 

「いちばんこだわっているのは害のない環境づくりです。というと、子どもたちに快適な室温の中でお互いを傷つけない人格をつくるための温室栽培のような教育施設と思われそうですが、それとは少し違って。

 

私の言う「害のない環境」というのは、まず第一に園児が口にしたり触れたりするものにアレルギー物質や無駄な添加物が入っていない環境のことです。」

 

 

 

 

園内のおもちゃはすべて口に入っても安心であることを徹底し、食事は無農薬野菜を使うことは勿論、調理の際使用する水も不純物の入っていないものを取り寄せているとのことです。

 

 

「それこの保育所では異年齢教育を取り入れています。年齢が同じ子ども同士で遊ぶよりも、責任感が生まれやすいから。自分より小さい子ができないことを手伝う気持ちや面倒をみなきゃっていう気持ち。ここでは

園児たちが兄弟のように世話を焼いたり焼かれたりして過ごしています。」

 

 

 

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「そもそも保育園をつくろうという明確な意思があったわけではないんですよ。私はもともと東京に住んでいたのですが、まわりには自分の子どもも含めてアレルギーやアトピーの子が多かったんです。その頃同じ悩みを持つ親御さんたちと勉強会をしたりして、そうしたらどうやら身体の不調の原因は摂るものに関連しているんじゃないかという話になったんですよね。

それから家庭の食事を添加物や農薬の使われていない食物や雑穀でつくることを徹底したら子どものアレルギーが改善されたんです。」

 

 

 

「そこへ急遽長野県に引っ越すことに決まり、そこで初めて東京での経験を活かして子どもを守るために食材や建物にこだわった保育所をつくりたいと思いまして。

それで土地を買って、このこどもの園をたちあげました。」

 

 

 

 

 

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先生は、一歩も退かない。

 

 

「長野へ移り住んでから、様々な問題を体で感じることが多々あります。世の中はいい人ばかりでなく自分のことしか考えない人だって沢山いる。

けれども自分にできることをやっていきたい。

子どもの身体というのはまだ発達段階だから、大人が大丈夫なものでも影響を受けてしまうことが沢山ある。

守れるのなら、力を惜しみたくないんです。」

 

 

 

 

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きらきら笑う子どもたち。

愛情と過保護はちがう。

子どもたちに本当の自立をしてほしいのなら、いつまでも一緒に心地よい水につかっていてはいけない。

 

転ばないように転ばないように指南していく教育もあれば、転んだときの痛さをきざむ教育だってある。

 

 

 

「たとえば今の時代、子どもが少しでも木に登ったらすぐに危ないからやめなさい!と降ろしてしまう親がいる。

だけど私はそういうことをしません。

木を登るその子をじっと見守る。もちろん命に関わると感じたらすぐに降りるよう忠告するけれど、登る前から子どもの好奇心や行動力を抑制するようなことはしたくないんです。」

 

 

 

 

「転んで痛い思いをしたからこそ次は転ばないように気をつけられる。つまり、リアリティのある想像力がうまれるんです。

けんかをして物をとったりとられたりするから人の気持ちがわかる。馳せることができる。

気持ちを体験してもいないのにやめなさいと言われて育てば想像力が育たないのは勿論のこと、主体性もうまれなくなってしまいます。」

 

 

 

 

 

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子どもたちのちいさな足がふみだすちいさな一歩。

たとえ痛みを伴っても、ひらけた世界はきっと明るい。

 

 

 

 

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取材に伺った日、園児たちは発表会にむけてアリとキリギリスの劇の練習をしていました。

 

ぼくたちここにいるよ!というような大きな声。

 

 

 

 

 

自分の人生は、人任せにできない。

人生にはいいこともいやなこともたくさん起こる。

 

 

いやだから逃げる、そういう選択もあるけれど、小さなころから痛い思いをしないまま育った大人はどんな大人になるでしょう?

 

 

能書きを垂れて行動しないくらいなら、予測できる痛みなら、自分の決断でぶつかっていこう。

思考して決断した未来はきっとたのしい。

 

 

大人になったわたしでも、考えさせられる取材となりました。

 

 

食材や建物にこだわったこのこどもの園は、アレルギーやアトピーに困っている親御さんたちからの信頼が厚いそうです。

 

3歳までの教育が非常に大切といわれている昨今、大切なお子さんを預ける場所として、ただ預けるだけではなくしっかりとした教育方針のもと、芯の成長を手助けしてもらえるとても良い環境だと思います。

お子さんの身体症状でお困りの方も是非お問い合わせください。

 

どんな大人になっていくのか楽しみですね。

 

 

2015年11月21日

 (Writing : Thom Yorko、Photo : Seijiro Kita)

以下、園児募集要項の資料となります。

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募集内容

教室名 一般社団法人 こどもの園
電話番号 0268-43-3253
住所 〒386-0407 上田市長瀬2600-3
教室の内容 保育園
・月極保育
・一時保育
野外保育や水泳教室、にじみ絵教室も行っています。
ホームページURL kodomo-sono.jp
対象者 0歳~
利用料金・プランなど 記事内の資料をご参照ください。
申込み、入会方法 お電話もしくは下記お問合せフォームよりご連絡ください。
次回の入園説明会のご案内を差し上げます。

入園申込書のご提出

面接

入園手続き   という流れになります。

教室マップ

上田市長瀬2600-3
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