どんな動物とでも仲良くなれる写真家に習って、キセキの一枚の秘訣とは

日本では今や、ペットの数が子どもの人数を上回りました。また、珍しい動物との接近を求めて秘境へ出かける人も増加しています。”動物の最高の1枚を撮りたい!”と思っている方はたくさんいらっしゃる事でしょうが、相手は動物、なかなか思うようなショットは撮れません。写真家に学んでいい写真を撮りましょう。

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アイルランド出身の冒険家;アラン・ディクソン(Allan Dixon)さんは、冒険家として世界中を旅しながら、素晴らしい自撮り写真を自身のInstagramに投稿しています。

動物の写真がほとんどですが、美しいビーチなどの景色もちらほら。どの写真にも共通して言えることは、動物が笑っているように見える!ということではないでしょうか。

本当に動物が笑っているように見える。(1:52)

上の動画はワラビーに餌付けしているところを、スローモーションで撮影したものです。顔を見て頂けると分かりますが、本当に笑っているように見えるんですね。

Instagramには、動物の方から顔を近づけて笑いかけているように見えるものがたくさん掲載されています。誰もが憧れる状況です。

彼は「旅行者が写真を撮る時、動物を怖がらせたり怒らせたりしないように細心の注意を払うべきです。落ち着いてリラックスしたやり方で動物たちの信頼を得ます。そうすると素晴らしい写真を撮ることができます」と、秘訣を語っています。

ちなみに、岩合光昭さんの意見は

岩合光昭さんといえば、タンザニアセレンゲティ国立公園に滞在して撮影した写真集『おきて』の英語版が15万部を超えるなど、世界中でベストセラーとなり、NHKBSプレミアムで現在も定期放送中の『岩合光昭の世界ネコ歩き』などのドキュメンタリーでも知られる、日本を代表する動物写真家ですね。

彼がネコと仲良くなるスピードは一般人の常識を凌駕しています。さらに、こんなショットが海外でも話題を呼びました。「一体、どうやって撮ったんだ!?」と。(1:38)

この映像は沖縄でのこと。子猫が岩合さんのところに勝手に寄ってきて、頭に上り詰めたのです。

岩合さんは、川崎市市民ミュージアムで開催された『岩合光昭どうぶつ写真展』で催されたトークショー「ネコの撮り方」に参加された方のブログによりますと、質疑応答で、こうアドバイスされています。

人が穏やかな場所では、猫も穏やかな表情をみせてくれます。特に坂道の多い場所では、人の動きがゆっくりとなるので、猫の動きもゆっくりしている。
また、道が細く車が入れないような所は、道の真ん中に寝っころがってくつろいでいてますよね。そういうリラックスした猫たちは、“おはよう”と声をかけると、きちんと返事をしてくれるんです。

よく聞いて、よく見て、よく匂いを嗅ぐと、“猫を見る目”が研ぎすまされていきます。歩きながら五感をフル稼働させていると、路地を曲がった瞬間に猫の匂いがしたり、猫のいる場所がわかるようになるんです。そういうときは、人の目ではなく“猫の目”になっている。

語りかけると、猫にはきちんと伝わるんですよ。とはいえカメラ目線にこだわらず、猫に自由に動いてもらうほうが、いい表情が撮れます。

撮り方をマスターした、アナタにオススメの動物園

さあ、専門家のアドバイスによって親密な動物写真が撮りたくなってきましたか!?それでは、ぜひアルゼンチンの『ルハン動物園(Zoológico de Luján)』を訪ねてみてください。
首都ブエノスアイレス近郊に位置し、野獣と触れ合うことのできるふれあい動物園として知られています。

  • ライオン(子ども)を抱っこできる
  • 子熊と触れあえる
  • 猛獣の檻の中に入り、ライオン(大人)の背中に乗れる
  • トラの背中をなでたり餌付けしたりできる
  • ハイイログマ(大人)に柵越しに口移しで餌付けできる

こうした、なんでもありのすごい触れ合いが期待できます。日本におけるサファリパークは車での回覧が基本ですが、車なんぞ要りません。直接触れ合うのです。

ただ、一応、この動物園は世界でも賛否が分かれているということをお伝えしておきます。
米国フロリダの”Big Cat Rescue“という動物弁護組織は、
こういった獰猛な動物と触れ合ったり、それらを普通のペットと変わらない感じで育てるのは彼らにとって本質的に残酷なことであり、何のメリットもないとして避難しています。また、1996年8月には、これも世界的に有名だった日本人動物写真家の故・星野道夫氏が、カムチャッカ半島にて、ガイドの制止を押し切ってヒグマの生息地に単独でテントを張り撮影に挑んだ結果、ヒグマに襲撃され、貴重な命を奪われたという痛ましい事件も起きていますので、ルハンに行って同じような事が起きないとは言い切れないのも事実。

ただ、いろいろ批判はあるものの、園としては当分は猛獣と自由に触れ合う方針を変えるつもりはないようですので、サファリパークや秘境に飽き足らない動物写真を撮りたいという欲張りなあなたは、今がチャンスかもしれません。


【参照】

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