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【東京】

学生ら夜間のホームレス人口調査 五輪契機に支援策充実を

深夜、調査の打ち合わせをする学生たち=渋谷区で

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 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを契機に、ホームレスの支援策を充実させるため、東京工業大学の学生を中心に結成された「ARCH(アーチ)」が十三日、渋谷と新宿、豊島の三区で夜間のホームレス人口の調査を始めた。今春に報告会を開くほか、広く参加者を募ってホームレス政策を話し合う機会もつくる。 (松村裕子)

 ARCHは、ホームレス問題の研究や政策提言をする目的で昨年発足した。ホームレス調査は都が年二回、昼間に実施しているが、「夜の路上、公園にいるホームレスを数えられていない」と説明。まずは実態把握のため、夜間に調べることにしたという。

 十三日午前零時すぎに始めた調査には、学生ら約三十人が参加。九班に分かれて渋谷駅周辺などを回った。参加した女性は「五輪に向けてホームレスが悲惨な目に遭わないようにできることをしたい」と語った。

 調査は十五日まで三日間実施する。共同代表の東工大大学院生、北畠拓也さん(25)は「五輪でホームレスが居場所をなくすのを防ぐだけでなく、五輪後に向けてホームレスの施策が進むようにしたい」と話している。

 

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