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【社会】

「ありのまま」成人式祝おう LGBTイベントが全国に

 LGBT(性的マイノリティー)が「ありのままの自分」として祝福される場をつくろうと、「LGBT成人式」を開く動きが全国で広がっている。社会的に認知されているとは言い難いLGBTの当事者を支援するため、東京都内のNPO法人などが二十歳だけでなく、年齢を問わずに参加できる式を企画。五年目を迎えた今年は一〜三月に東京都世田谷区やさいたま市、名古屋市など過去最多の十一カ所で開かれる。 

 LGBTは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害など、心と体の性が一致しない人)の総称。

 当事者たちは、行政が主催する成人式に出たいと思っても、同級生も出席しているため、自分の心の性に合った衣装では参加しにくいなどの悩みを抱えている。このため、LGBTの就職支援などをするNPO法人「ReBit」(リビット、新宿区、薬師実芳(みか)代表理事)が二〇一二年一月に「ありのままのあなた」をコンセプトに初めて企画した。服装も自由で、家族も参加できる。各地で当事者らが開催する動きが出ており、リビットによると、これまでに全国で延べ三千人以上が参加した。

 世田谷区の北沢タウンホールで十六日午後六時から開かれる式では、立食形式でゲームなどで参加者が交流する。二月六日午後二時からは、さいたま市産業文化センターで式典や懇親会がある。いずれも参加費用がかかり、申し込みが必要。詳細はホームページ(「2015年度LGBT成人式」で検索)へ。 (小形佳奈)

 

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