最近読んだ税理士の方の書いた本に「制度ではなくメリットを説明できるようにしよう」という趣旨のフレーズがあって、簡単に見えるけど、実際にやるのは結構むずかしそうだなと思いました。
専門家ってだいたいそうだと思うんですが、新しい制度とか出てきて、その説明を求められたときに、制度の細かい話とかしたがります。
でも、聞き手が知りたいのは制度の内容ではなくて、その制度が始まることによるメリット、デメリットなんですよね。
ITだったら、インプットがあって、こういう操作したらこういうアウトプットができるよねという話がお客さんの知りたい話ですよね。
職業柄、同業の会計士や税理士のブログをよく読んでますが、専門家の方で、こういうことができてる人っていうのは本当に少ないですね。
やっぱり、その分野についてよく知っているからこそ、読者にもとめる前提知識のレベルが高いってのが原因だと思います。
逆に、会計の専門家ではない人が書いた会計の本の方がかえって分かりやすかったりします。
財務3表の本なんかは、そのいい例です。
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ブログで言うと、らくからちゃさんの会計関係の記事はすごくわかりやすいですよね。
だれしも、なにも知らないところからスタートしているはずなんですが、長年「その道」にいると、なにも知らなかったときにどうやって知識を習得して行ったかってことを忘れていってしまうんですよね。
その道の専門家でかつ、「難しいことをやさしく」解説できるようになれば、すごく重宝されるんじゃないかななんてことを思いました。
なので、最近は専門書のほかに、会計の入門書なんかも積極的に読むようにしています。
「こういう風に説明すればわかってもらえるのか!」という発見が楽しいです。
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