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FRB景気報告 原油価格の急落などで影響懸念
1月14日 7時34分

アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は13日、景気報告を公表し、雇用の拡大が続き人手不足も見られると景気の改善を指摘しながらも、中国をはじめ海外経済の減速や原油価格の急落で、輸出企業やエネルギー産業に落ち込みが見られると指摘しました。
FRBは、全米に12ある地区連銀が先月から今月上旬にかけて企業などに行った聞き取り調査を基に13日、最新の景気報告をまとめました。
個人消費の勢いを見るうえで注目された年末商戦は、大半の地区で上向き、自動車販売も好調でしたが、アメリカでも暖冬が続いたため、冬物衣料は期待外れだったという指摘が目立ちました。また、雇用は改善を続け、一部の地区では人手不足が広がり、建設業や製造業などの一部には賃金上昇圧力もかかっていると指摘しました。
こうした報告を踏まえ、FRBは、アメリカの景気について前回、12月の報告時点に比べ多くの地区で「拡大した」と判断しました。ただ報告でFRBは、中国をはじめ海外経済の減速やドル高、それに原油価格の急落などの影響で輸出関連の製造業やエネルギー関連企業で生産や業績が落ち込んでいると懸念を示しています。
FRBは、先月、ゼロ金利政策を解除して9年半ぶりに利上げを始め、ことしは年4回程度利上げを行う可能性がありますが、不透明な海外経済や原油価格の行方なども利上げ判断を左右することになりそうです。

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