【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ最大の都市イスタンブールで12日に起きた自爆テロについて同国のクルトゥルムシュ副首相は同日、実行犯が治安当局の監視対象でなかったと明かした。実行犯は「最近シリアから入国したようだ」とも指摘した。隣国シリアから累計200万人を超える難民が流入するなか国境管理は十分といえず、テロの効果的な防止は困難なのが実情だ。
クルトゥルムシュ氏は実行犯を「1988年生まれのシリア人」と特定した。ダウトオール首相は過激派組織「イスラム国」(IS)の「外国人構成員」だと指摘した。
12日にイスタンブール中心部の観光名所で起きた自爆テロでは少なくとも10人が死亡、15人が負傷した。死傷者の多くはドイツ人とみられる。独政府は同国人の8人が死亡し、9人が負傷したと発表した。死者にペルー人1人が含まれるとの情報もある。
クルトゥルムシュ、ダウトオール、イスタンブール、トルコ