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原油安でロシア 8000億円超の歳出削減方針
1月14日 6時08分

原油安でロシア 8000億円超の歳出削減方針
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原油価格の下落を受けて、産油国のロシアは、計画どおりの歳入が見込めないことから、国家予算の編成を見直し、日本円で8000億円以上の歳出を削減する方針を明らかにしました。
ロシアのシルアノフ財務相は13日、地元メディアに対し、主要な輸出品である原油の価格が下落しているのを受け、「ロシアはいま、熟慮された措置をとり、新たな現実にふさわしい予算を組まなくてはならない」と述べ、国家予算の編成を見直し、歳出を削減する方針を明らかにしました。
削減額は、5000億ルーブル以上、日本円で8000億円以上を見込んでいますが、社会保障費や年金などの削減は行わないということです。
ロシア政府はことし、原油の年間の平均価格を1バレル=50ドルと想定し、原油の輸出税などからの歳入を見込む一方、財政赤字はGDP=国内総生産の3%とする国家予算を組んでいました。しかし、ニューヨーク原油市場で12日、原油の先物価格が一時、およそ12年1か月ぶりに1バレル=30ドルの大台を割り込むなど、原油価格の下落に歯止めがかからず、計画どおりの歳入が見込めないことから、予算の見直しを迫られた形です。
ロシアのプーチン大統領は、2000年代の原油価格の高騰を追い風に政権基盤を固めてきただけに、原油価格の下落が今後、政権にどのような影響を及ぼすのか注目されます。

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