“サブちゃん詐欺”75歳逮捕 ウソつき40万円だまし取る
2016年1月13日6時0分 スポーツ報知
演歌歌手を自称し、女性から現金をだまし取ったとして、警視庁城東署は12日までに、住所不定、職業不詳の松崎紀忠容疑者(75)を詐欺の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は2013年2月ごろ、江東区に住む86歳の女性に「持ち歌が売れたら返すので、お金を貸してほしい」などと言って現金40万円をだまし取った疑い。この女性からは、その後も数度にわたり計400万円近くを受け取ったとみられ、余罪を調べている。
同署によると、松崎容疑者は「南部忠(なんぶ・ただし)」の芸名で08年に演歌「家族」を自主制作。女性には、そのCDを手渡して信用させた上で「自分は北島三郎先生と懇意にさせてもらっている。北島先生の下で芸能活動をしている」などと話していたという。女性は松崎容疑者と当初は全く面識がなく、江戸川区内の公園でたまたま知り合ったという。
その後、女性は松崎容疑者に金を返すよう催促したが、あいまいな返事で逃げられ続け、昨年1月に警察に相談。松崎容疑者は「だましたつもりはない」と容疑を否認している。
CDジャケットの写真では、白スーツでビシッと決めている松崎容疑者だが、同署幹部によると「お世辞にも、歌はうまくないんです。プロと言えるかどうか…」。女性も「あまり歌は上手と思わなかったんだけどね」と話していたという。