慰安婦関連書籍の著者に賠償命令
韓国、朴裕河教授
2016年1月13日 20時20分
13日、書籍「帝国の慰安婦」の一部表現が名誉を傷つけたと判決で認定され、報道陣の質問に答える元慰安婦ら=ソウル東部地裁前(共同) 【ソウル共同】旧日本軍の従軍慰安婦問題を扱った韓国書籍「帝国の慰安婦」で名誉を傷つけられたとして、元慰安婦らが著者の朴裕河・世宗大教授に計約2億7千万ウォン(約2650万円)の損害賠償を求めた訴訟の判決で、ソウル東部地裁は13日、一部表現が元慰安婦らの名誉を傷つけたと認定、朴氏に計9千万ウォンの支払いを命じた。
原告側は書籍中、慰安婦と日本軍が「同志的関係にあった」などとした記述を問題視。判決理由で裁判長はこうした表現が「原告らの社会的評価を低下させ、人格権を侵害した」と指摘し、中傷の意図はないとの朴氏の主張を退けた。