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【北朝鮮核実験】
朴大統領、米B52急派「韓国防衛の意思示す」と歓迎 「北に痛み感じさせる制裁」に中国の役割強調 国民向け談話を発表
【ソウル=藤本欣也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は13日、ソウルの大統領府で国民向け談話を発表し、記者会見を行った。朴大統領は北朝鮮の4回目となる核実験に対し、「北朝鮮が痛みを感じる実効的な制裁措置を取るために米国などと緊密に協力していく」と述べるとともに、北朝鮮への対応について「国際社会は以前と変わらなければならない」と訴えた。
特に「中国の役割は重要である」とし、「中国はこれまで北朝鮮の核について容認できないと公言してきた。その意思が実際の措置につながらないのであれば、今後、5回目、6回目の核実験を防ぐことはできない」と指摘。「困難なときに手を差し伸べてくれるのが最上のパートナー」とした上で、「中国が国連安保理常任理事国として必要な役割を果たすことを信じている」と語った。
また、米国がB52戦略爆撃機を韓国に急派したことについて、「米国の韓国防衛への決然とした意思を示すものだ」と強調。米韓両軍は今後、B52のような戦略兵器の追加派遣など防衛力の強化を通じ、「北朝鮮の挑発意思を無力化する」と述べた。
慰安婦問題の日韓合意に関し「裏合意」はなかったのかとの質問に対しては、「発表内容の以上でも以下でもない」と説明した。
朴大統領単独の正式な記者会見は2013年2月の就任後3回目。
北朝鮮の核実験をめぐっては、13日にソウルで6カ国協議の日米韓首席代表会合が行われ、石兼公博アジア大洋州局長、黄浚局(ファンジュングク)・韓国外務省朝鮮半島平和交渉本部長、ソン・キム米国務省北朝鮮担当特別代表が北朝鮮の核実験への対応などについて協議する。