高学年女子対応 ~知っていると心が楽になる3つのこと+α~
どうも皆様こんばんは。今日も1日お疲れ様です。
まつもとたまです。
今日は、高学年女子シリーズの最後、「知っておくと心が楽になること」を書きます。
ここまで、
と書いてきて、今回が最後です。のつもりです。
では早速。
1.高学年女子は、言動と本音が一致しないこともある
まず、これです。これ。これを知っていて欲しい。
高学年女子の言動と、本音は、必ずしも一致していないのだ。
例えば、高学年女子のグループに、廊下ですれ違いざまに、「うわ、きもー」「あははは!」みたいなやり取りをされたとする。
例えば、教室である子に机間指導した後に、その子が机をあからさまにティッシュでゴシゴシ拭いていたりする。
これは、ショックです。ええ。確かに物凄くショックです。
もう、教師としては存在否定みたいに感じてもおかしくはない。
繊細な先生は、こういったことの積み重ねで参ってしまう。
でも、待って!!!
実は、こういった子達は、1人だと驚くほど普通なことがあるのだ。
たまたま1人でいるところに教師が行ってしまい、仕方なく(?)話し掛けたり用事を頼んだりする。
または、休日に偶然ばったり会う。
そんな時、「きもー!」と騒いでいた集団の1人のはずの彼女は、拍子抜けするほど普通だったりする。
「あれ???」となるくらいに。
どうしてこんなことが起こるのか。
同族の集団への、帰属欲求によるものだ。
高学年女子の帰属欲求
この時期の女子は、とにかくどこでもいいから、自分が集団にちゃんと属しているか、ということに神経をすり減らす。
グループに属している、という事実が欲しいのである。
本能的なものだ。
だから教師がどれだけ働きかけても、私は1人で平気です、という子は超少数派だ。
でも、そうそう同じ属性を持つ集団ってないのだ。
本当はそれぞれ違うのだから。
だから、担任の授業、対応、学級経営などに少しでも不満がある場合、「担任を嫌い、うざい、きもいと思い、それを表現する集団」を作り、その一員となる。
その一員である証をメンバーに表現するための、すれ違いざまの「きもー!」なのだ。
「私は担任をきもいと思っている、仲間だよ」
「私も担任をうざいと思っているし、うざいって言えるよ、仲間でしょ」
その証明のための「きもー!」なのである。
だから、1人になれば、普通なのである。
本当に心の底から「きもい」のではなく、グループの仲間に見せるためのアピールの「きもー」だったのだから、1人になったらする必要がないからだ。
つまり、「きもー」と騒いでいても、本心は別に「きもい」と思っていないかもしれないということだ。
それを知っていれば、真に受けなくて済む。
「あー、不安なんだな」「はいはい」と流せた方が、こちらの精神がやられずに済む。
2.高学年女子は、特別扱いされたくない
これも大切だ。
上記と関連するが、反抗的、というか嫌われている、と思っている女子から年賀状が届いたりする。
個人的に年賀状を出しても、所属するグループとは関係ないからね。
そこで、対応を間違う教師がいる。
「Aさん、年賀状くれるなんて先生嬉しかったよ!ありがとう!!」
と、他の女子がいる前で言ってしまうのだ。
これは、即刻アウトである。
だいたいその女子は、そんなことを皆の前で言って欲しいとは1ミリも思っていない。
本音では教師を慕っているなんていうことは、誰にも知られたくないことだったのだ。
だから、そっとしておけば良いのだ。
もちろん貰った年賀状には返信すれば良い。
郵便のやり取りは、郵便だけにしておけば、その女子の属するグループの子達に知られずに済むのだから。
皆の前で触れてはダメなのだ。
その配慮が、その女子がクラスでやっていくために必要なのだ。
同じ事例はたくさんある。
「昨日は、ショッピングモールで会ったね」
「日曜は、元気に挨拶してくれて嬉しかった」
「素敵な暑中見舞い、どうもありがとう」
などなど。
他の女子の前で、その女子を特別扱いする言動はやめよう。
特別扱いまでいかなくても、1対1の関係があったことをわざわざ示さない方が良い。
グループから外れることを、何よりも恐れている彼女達への最大の配慮である。
3.高学年女子は、不安定な心に自分でも戸惑っている
これは、当事者も意識していないと思う。
大切なことなのだが、高学年になると生理が始まる子が多い。
生理が始まるということは、体の中で分泌されるホルモンのバランスに周期が表れ、体調と心の状態に波が出来る、ということだ。
この波を、意外と軽視している教師は多い。
結構な波だ。
私は、女性のやたらめったらなイライラや、八つ当たりやなんかは、ほとんどこれが関係しているんじゃないかと思っているほどだ。
実際、私もそうなのである。
これに気付くまでに、随分衝動的にイライラする自分を責めた。
高学年女子の場合、思春期の入り口なことが影響して、まだこの波が定期的ではない分、周りから見ると気難しいだけに見えてしまうように思う。
だから、やたら攻撃的な子に対処する時に、頭の片隅で、「もしかしてどうしてもイライラするのかな、しょうがないな」と思って対処することで、お互いに救われることがあると思うのだ。
そしてどうしても対応に困ったら
そしてそれでも、どうしても「何を考えてるのか分からんヽ(`Д´)ノ」となった時は、一番身近にいる、「元高学年女子」に意見を仰いでみよう。
姉妹でも、友達でも、彼女でも、奥さんでも。
なんならお母さんでも。
「元女子」の経験を生かしたアドバイスをもらえると思う、
先生の周りにいる人の半分は、「元高学年女子」なのだ。
この3つ+αで、先生が高学年女子と良好な関係を築けることを願っています。
「もう無理( ノД`)」という先生、一緒にやりましょう。お問合せ下さい。
今日はここまで。
おやすみ!