2006/03/05

■本・サイト・CD評

まず、私が ”ちょっといいじゃん”と思っている、個人サイトをご紹介します。
ご存知の方もいると思いますが

■サイト 「気功の穴・象気功」
http://www.asahi-net.or.jp/~hu4c-oosw/

私が思う、このサイトの良さは、次です。
★気だのクンダリニーなどについて、かなり本当のことが書いてある。
古くさい情報を引用するのではなく、本人が自分の体験をベースにしているところがいい。 
★気だのクンダリニーの世界は、みかたによっては実に馬鹿馬鹿しいことであると、これも本当のことが書いている点が良い。 
(クンダリニーだの気だのを、体験としてわからない人ほど、”素晴らしい”と一方的に美化てしまうものです。クンダリニー修行を、人格者になる道のように思ったりするものです。”修行”を利用して、金もうけやメンバー集めをやっているところもあります。その点、こちらのサイトオーナーさんは、気の道を、あたかも”馬鹿への道”みたいに”書いている点が好感が持てます。そう、私も同感です!)
★大切な記事(内容)については、”いったん書いたら、それ以上書かない(更新しない)”ところが、良い。大切な記事とは、「象気功」の内容です。
(必要なことだけを書いたら、基本的に、あとはもう書かなくていいと思いますし、それが、あるべき姿勢だと思います。私自身も、このブログをそういう姿勢でつくっています。
逆にいうと、老婆心のある指導者や団体は、言わなくてもいいことや「予言」を次から次へとタレ流し、自分の言ったことがその通りにならなかったり、内心”しまった”と思ったりして、「自らの失態をかくすために、また次の言動をしなくてはいけないことの、「くり返し」になっています。彼らを注意して観察していると、それがよくわかります! そう、”見栄”の悪循環なのです。本人もそれと気づかず、自分の心のワナにはまり込んでいる教祖だのリーダーだのが、いかに多いことか!自己分析さえできていません。その点、この「象気功」の内容は、書いたあと”放置”されているのが、よろしい。

・・・というわけで、へんなかたちで、このサイト(象気功)の”良い点”を書きました。
もっとも、このサイトの下世話さもかなりなものです(私も言える立場にないのですが・・・)。 その下世話さと”広告掲載欲”が度を越したら・・・、当ブログからのリンクは外すつもりです。どうか、天と地のあいだの、どっちつかずの”きわどい位置”で、やってもらえないか、と、願うしだいです。 
★さて、この象気功サイトのオーナーさんは、”簡単に(軽く)”文を書いたのではないと思います。 ”軽い”、という境地に達するには、他人が及ばないような、すさまじい内面的な苦労をしているはずです。そういうものです。象気功サイトオーナーさんに敬意を表して、安易にそちらのサイトの文を流用しないようにいたしましょう。苦労している人が結果的にたどりついた境地を、パッとコピーして、かっさらったりすると、あなたは、ちょっとやそっとでは消せない”業”を背負うことになるでしょう。誰にも見られてないことでも、あなたの内部には、その行為をおこなった痕跡が、永遠にのこります。 

■書籍 「クンダリニーヨーガ」 成瀬雅春 著

当サイトでは、クンダリニー(解脱)ネタを多く扱っていますが、関連書籍の中からひとつ、「クンダリニー・ヨーガ」(成瀬雅春・著)、をご紹介します。

クンダリニー関係の書籍といいますと、おそらくいくつかあることでしょう。
私自身は、本を読むのが嫌いなほうで、滅多なことでは読みません。なぜかというと、暇さえあれば、おバカなことをしているため、本を読むという高尚な行為にたどりつけないのです。
そうはいっても、私自身の存在そのものと密接に関係しているクンダリニーのことでありますから、本書「クンダリニー・ヨーガ」(成瀬雅春)は、どうにかこうにか斜め読みました。

結果、当サイトでご紹介してもよいであろうという結論に達しました。
すばらしい内容です。世界的にも稀有、貴重な内容、資料だと思います。

私は、「昔の人物」や「外国人」によるクンダリニーの本は、基本的に信用していません。昔(古いタイプ)の人物は、クンダリニーを、ことさら美化、神秘化する傾向が非常に強く、私のように、体内エネルギーを単に唯物的にとらえる人間にはまったく納得がいきません。「カッコつけずに、もっと普通の言い方しろよ~」みたいな気分になります。ものすごくハラがたちます、クンダリニーのことを、もったいつけて書かれると。
あと、霊能系のヒトも、”ああいえばこう言う体質”ですから、基本的には信用していません。脳なんて、ちょっとショートすれば、どんな幻想も見せてくれますよ。そんなん、私もいろいろ体験してます。とるにたりんものであります。
また、外国人が書いたクンダリニーの本を、「クンダリニー操作のできない日本人の翻訳者が訳した本」は、申し訳ありませんが、かなり信用していません。訳すのにすごく苦労したと思いますのに、すみません。

まあ、以上のような観点から検討した結果、近年の、日本人(日本語)の、いま現在存命している、ヨガ行者(成瀬雅春)、つまり実践的行者が書いた本であれば、紹介してもよいだろう、という結論を得ました。

さて、本書の内容で出色なのは、クンダリニー操作に関する説明が、具体的、現実的で、詳細である点です。
私みたいに、ずぼらで早急な人間は、本書を参考にすることなくクンダリニーと取り組まなくてはいけない「あってはならない状態」でしたが(なぜかというと、ほとんどの場合、気づいたときには活性化してしまって、のっぴきならない状態になってしまっているからです)、この本を読むと、「きちんとやれば、こういうことなのだろう」と、思えます。というより本来、身の安全のためにはそうするべきなのです(この本のように)。

本書においては、クンダリニーのありようを、驚くほど正確に言語化しています。しかも、乱れず、外さず、完璧に近い説明だと思います。
これはたいへんなことです。内容そのものが、世界の歴史における”事件”といってもいいでしょう。とくにクンダリニーに関しては、世間に全くといっていいほど情報が流れていない現象(発現象)なだけに、何を、どのように、どこまで言う(書く)かという点が、むずかしいはずです。そこを上手にコンパクトにまとめています。(編集者も適切だったのでしょう)

大事件というのは、世界に数知れずありますが、本書の内容は、これはもう大事件中の大事件だと思います。

クンダリニーの活性化、上昇というのは、私とか、そのほかにも、「やっちゃった」人はいると思います。何度もできる人もいるでしょう。できすぎて、どうでもよくなった人も、世界にはいると思います。
ですが、”それに至る状態”、とくに活性化させての操作方法を、詳細に検証(実験)、把握して言語化し、さらに、こなれた言葉で社会に伝えられるかというと、まったく別のはなしです。
その点で、本書は出色です。

成瀬行者は、ヨガの深遠な世界を言語化するのは難しいと思っているかもしれませんが、この本を完成させるにいたった”説明能力”は、見事だと思います。

一方、気になる点もあります。”霊視”の世界のことが書いてあることです。
たとえば、内容の一部に「神話の実践」という項目があり、その項では、クンダリニー上昇のテクニックを、シバ神とシャクティ女神のロマンチックな”夫婦物語”になぞえて説明しています。「あなたの元へ・・・もうすぐ・・」みたいな、メロドラマ化されたヤマトナデシコみたいなシャクティ女神が登場します。ここが私には、ムシズがはしるのです。キモチ悪くて、冷や汗とアブラ汗が同時に流れます。恥ずかしくなって、キャーッと叫んで家から跳び出したいくらい、気持ちが悪くなります。
しかしこれは、私の場合、の話です。

こういった霊視の世界は、いわゆる”霊視・霊能者”タイプの人間には多少役立つかもしれませんが、そうでない人間にはとりあえず不用ですし、逆にそういう人間を「惑わす」ことになりかねないとも思います。
かえって、よけいなエネルギーを、下手すると何年も使わせてしまうことになりかねないという、そういう、あやうい項目だと思えます。したがって、その部分は気になります。

また本書では、「足首を何万回まわすべし・・」みたいな、気の遠くなるような物理的修行を提唱しています。ですが、多くの人間の中には、私自身もそうですが、足首を何万回もまわさなくても、足首に手を当てただけで、体内のエネルギーを感知、操作できる人もいるでしょう。
であれば、です。「何を何万回やりなさい」みたいなことになりますと、人によっては、これもまたよけいな(不用な)エネルギーを使わせることになるでしょう。真面目な人ほど、言われりゃ、ちゃんとやっちゃうから、かえって気の毒のような気が・・・。(だけど、やるほうも、やるほうか・・・)

まだ気になる点は、ありました・・・。

これは、”男”の行者が書いた本です。
私は、女です。
最初読んでいて、私は、どうも私の気(エネルギー)の移動方向とは違う、というか、”私にはできない!”と思いました。(ところがその時点で自分はある程度できていたのですが、本の通りではないと思い、あきらめ、投げ出してしまったのです)。
しかし、それから何年かして読んでみたら、どうも、男と女のエネルギーの走行方法は違うのではないかと思い当たったのです。
なぜそう思ったかというと、私は既婚者で私の夫もヨガをしているので、どういう状態か聞いてみると、どうも私の体内エネルギー移動方向と違うようなのです。
そこで、男と女は違う、という前提で読み返してみたら、走行方向以外は、この本の内容は私の実践行為の現実と、当てはまっていたのです(ほとんどの部分)。

と、まあ、個人的に以上のような感想を得ました。

が、全体的にひじょうに優れているので、あえて、私が気になる部分を言ったまでです。

書籍販売サイトのAmazonで、本書の読者評がどうなっているか、興味をもって見てみました(2006年の時点で)。
すると、多くの人が、驚き感心しながら、きまじめに本書を評価しているのに対して(わからないのに評価できる、する、という点に、そもそもおかしさを感じるのですが)、ひとりだけ、次のような評がありました。

「なにか響かない。重要なことが語られずに終わっている。本当にこれはヨガなのでしょうか。」

この評は、一見、ぼけっとした人物が書いたかと、誤解されがちではないでしょうか。
ですが、いやいや、決してそうではないと思います。ぼけっと、核心をついています。

「驚きと感心」 の”安易な声”が多く上がる一方、重要なことが語られず・・・これがヨガか、と、本音で疑問を投げかかる姿勢は大切だと思います。スタートは、そこからです。
安易に感心したり褒めるようでは、だめです。内容がウソだったらどうするんですか!

現に私自身も、この本を読んで、ある種のもどかしさを感じます。

そのあたり、どことなく複雑な背景?をもつこの本の・・・、あなたも謎解きをしてみてはどうでしょう。

<目次の抜粋>
序輪 天界のクンダリニー/ブータン瞑想の旅
第一輪  クンダリニーとは
第二輪  基礎行法
第三輪  本格行法
第四輪  新クンダリニー神話
第五輪  神話の実践
第六輪  究極の行法
第七輪  奥義の成就

■瞑想修行におすすめのCD

ちょっとしたCDを、ビジネスライクにご紹介します。ヨガ&瞑想の究極的目的をめざす方を対象に、どんどん書き進めます。

■CD紹介
クンダリニーが上昇する道を拡張するCD、「チベット密教 聲明の驚愕」

「聲明」は、しょうみょう、と読みます。お経のことです。「驚愕」は、きょうがく、と読みます。そんなこと、ふつうわかるか・・・・私以外。
続けると、「しょうみょうのきょうがく」、ということになります。(小学校か、ここは・・・)
「クンダリニーを活性化させる、チベット密教のお経CD」、ということでご紹介します♪
私は、最初、といっても、もう20年近く前のような気がしますが、このCDを聞いたときは、文字通り「驚愕」しました。
身体的な修行や瞑想を、まじめになさっている方であれば、このCDが起こす”事態”に、敏感であろうと思います。
本CDのチベット密教の層たちの声は、どぎもを抜く超低音です。声明(お経)といっても、口先でブツクサ何かを唱えるのではなく、人間の体内(ボディ空間)にダイレクトに「作用」し、自分と他者の「変容」をうながす力をもった”サウンドパワー”、です。
チベット密教の中でも、迫真の声明を唱える”ギュート・ゴンパ”という宗派の僧だソウです 。 (~_~;)
それはもう、人間の声とはいえないレベルの「音」であり、また、美しさと迫力も十分そなえていますから、べつに修行になど興味ない方にも、五つ星おすすめです。

聴くときは、あらかじめじゅうぶんな時間的余裕をとって、できれば音質の良い、「かならずヘッドホン」で聴いてください。これは、脳や体内空間に音をまわす上で効果的です。
誰かに呼ばれたり、電話があったら出なくてはならない・・・そういう中途はんぱな状態では聴かないでください。いや、そうすべきではありません。
そして、聴いているときの"自己操作”ですが、目をとじて、自分の脳と体内を「空洞」であるかのようにイメージして、その体内に「音をすみからすみまでまわすようにして」、ください。体内の空洞で、音を受け止めてください。

このCD、”下半身”に自信のない方にもおすすめよん! (^^♪

なんでかというと、音でもって体内が浄化される過程で、エネルギーがいったん、お股に蓄積されるからです。ということは、お股が元気になるのです(もっとも、そこまでもいかないヒトも多いでしょうけど・・・)。

お股にたまった生体エネルギーは、体内を頭部に上昇しはじめ、クンダリニーの”通路”が拡張することにつながります。

後記:
このCDは、アマゾンや楽天で売っているようですが、どっちに在庫があるか、どっちにもないかは私にはわかりません。

・・・・・・・・その次のCDを紹介します・・・・・・・・・・・

■CD紹介
深い瞑想の中で下半身のエネルギーを把握しやすくするCD、”HANDS”

・・・こちら(右)は楽天ショップ→

ハンズという名称のCDです。
作曲家は、FRANK LORENTZEN(フランク・ローレンツェン)。あまりあっちこっちで売ってないCDのようです。
上のCD(密教声明)とこのCD(ハンズ)を合わせて紹介するのには、はっきりした理由があります。
いちおうヨガ瞑想修行目的の方であれば、体内(とくに、お股)に停滞したエネルギーは、そのままでは、性欲と同じようなエネルギーなので、これを体内の中心を、頭部方向に向かって移動させ、クンダリニーエネルギーの上昇通路整備へと転化し、頭上の空間に放出する必要性を、感じるでありましょう。ん?
それをやらない限り、聖なる方向へのエネルギーとして転化されません。ただの、人類繁殖エネルギーのままです。
その、お股のエネルギーをどうやって上昇させるかというと・・・、ひじょうに明晰な脳でもって、強い意志と、冷静な注意力で、股に生じているエネルギーを、頭部、さらに外部の空間に、引き上げ、放出することになります。
つーか、あまり力んでもいけないわけで、瞑想しながら”うっすらと、そういう方向をめざす”、というわけなんですが・・・。
その、「意識を明晰にする(脳を優勢にする)」という目的で、このCDは効果があります。
というのは、音が、脳の津々浦々に実によく回るのです。回る、ということは、すみずみまで刺激され、明瞭になることです。しかも、サウンドがとても美しい。
脳の津々浦々が明瞭になると、脳は、全身、首から下の状態を把握し、コントロールできる状態になります。すると、お股にたまったエネルギーが、「おお、そういえば頭部方向に行くという、そういうテがあったな」ということで?性エネルギーレベルのものが聖なるエネルギーへの転化をめざし、体内を上昇しはじめます(まあ、修行の程度によりますが)。

本CDも必ず、ヘッドホンを使って、力を抜いて、こちらはボディ(胴体)の中ではなく、「脳内」に、所狭しとまわすように聴いてください。
するとだんだん、CDの後半いい感じのサウンドになってきますから、そうなってからでいいですから、意識のポイントを眉間におきます。そのまま、意識を使って、股のエネルギー塊をさぐり当てるように感知し、さらに「まとめる」ようにし、しっかり逃げないように「把握」し続けてていると、「それ」は上昇をはじめます。優勢になった脳が、下半身(胴体内のエネルギー/繁殖エネルギー)のコントロールに乗り出すのです。
この作業を通して、クンダリニーエネルギーの通路が拡張されます。とつぜん暴発しても、アクシデントにならないような通路が確保されてゆくでしょう。

★本CDの3曲目の”Faith”が、全体の中のサビの曲のようで、忙しいときはこの曲だけを聴いてもいいでしょう。
エネルギーが上昇を始めるといっても、それが昇る体の中心の気のパイプの容量には個人差があるので、あくまでも、その人なりの量が、上昇、をめざしはじめます。そのへんが、ヨガ瞑想修行を、日頃どのていどやりこんでいるかで、違いが出るところです。
中心パイプ(通路)の通りが良くないと、途中、上昇エネルギーが詰まってしまい、背骨や腰を傷めたり、体にエネルギーがこもって発熱したりします。風邪に似た症状が出ることもあります。
上のCDの画像をクリックすると販売ショップに移動しますが、在庫切れしていましたら、別のショップをお探し下さい。くり返しますが、どこで売られているか私にはわかりません。

以上ふたつのCDの利用法を、おさらいします。

密教声明のCDで体内エネルギーが活性化したら、次は、脳を非常に明瞭にするHANDSというCDで、いいところになったなと感じたらでいいですから、眉間に意識を集め、意志を行使して、下半身のエネルギーを「さぐるように把握し、暴れないようにまとめ続けていると、そのエネルギーは意志の力(頭部/脳)に屈し、動物レベルの炸裂(セックスエクスタシー)にならないで、天(頭部方向)に移動しはじめる、ということです。
その際、ヨガ瞑想の修行程度によって、移動量は個人差がある、ということです。
これにより、クンダリニーが上昇するときの通路が整っていく、ということです。
クンダリニーそのものを活性化させる技法もありますが(私自身は積極的な関心ありませんが、成瀬雅春ヨガ行者のクンダリニー・ヨーガ」という本に書かれています。

また、体内のエネルギー通路が整わないうちは、どこかでエネルギーが詰まり(停滞し)、のちほど体調を崩す、熱が出る、鼻水が出ることがある、ということです。

ですから、修行というのは気分的にやったりやらなかったりではなく、いったん取り組んだら、継続してやるのが基本です。それが、体のためです。

ただ、これらのCDを聴くと、半分くらいの人は眠ってしまうかもしれません。でも、「良い眠り」になるでしょう。けっして無駄な眠りではありません。どちらみち、CDはずっと役に立ちますので、最初の頃は眠ってしまってもいいでしょう。

それじゃあ、がんばってね (^_-)-☆
無事を祈りますわ~。

中身もなんにもない無知なだけの団体や指導者に、とりこまれないようにね!
自宅で自分で、やれるとこまで、まずやって!
リスクは、ありますよ。ときに大きな。(大きすぎますか・・・)
でも、ちゃんとやれば、そのへんの団体メンバーなんかより”うわて”になりますよ。