中国の貿易総額8%減、6年ぶり前年割れ
TBS系(JNN) 1月13日(水)17時15分配信
景気の減速が鮮明となる中、中国の輸出と輸入を合わせた2015年の貿易総額は、ドルベースで前の年と比べ8%の減少となり、リーマンショックの影響を受けた2009年以来、6年ぶりに前年を下回りました。中国税関総署が13日に発表した去年1年の中国の貿易総額は、ドルベースで3兆9586億ドル(日本円でおよそ467兆円)となり、前の年と比べ8%減少しました。これは、世界的な金融危機となったリーマンショックの影響を受けた2009年以来、6年ぶりの前年割れで、中国政府の「6%前後の増加」という2015年の目標を大きく下回りました。人件費の上昇などに伴う輸出競争力の低下などから輸出は2.8%減少し、また、輸入も、原油価格の下落や景気の減速による国内消費の伸び悩みなどから、マイナス14.1%と大きく減少しています。
「世界経済の回復力は乏しく、将来の困難も多く、経済の下方圧力は大きい」(中国税関総署 報道官)
これまで中国の経済成長をけん引してきた輸出の低迷に加え、国内消費の勢いの衰えが鮮明となった形で、今後、世界経済にさらなる影響が波及しそうです。
一方、国別に見ると、経済が好調なアメリカとの貿易額は0.6%とかろうじて前年を上回りましたが、日本との貿易額は10.8%、EUも8.2%と大きく前年を下回っています。(13日14:46)
最終更新:1月14日(木)0時48分
読み込み中…