宇宙飛行士になるための選考試験で、「真っ白なパズルに挑む」というものがあるらしい。それは累計販売部数1400万部超の人気マンガ「宇宙兄弟」第4巻のワンシーンだ。「180ピースの真っ白なパズルを3時間以内に完成させよ」とのことだ。
パズル好きな筆者ではあるが、さすがに真っ白なパズルは未知の世界。「禁断の果実」に手を出す気分で挑んでみた。
今回挑戦したのは「グレート宇宙パズル」(300ピース)。パッケージには「最難関」の文字と共に「宇宙飛行士選抜試験過去問題」の文字が。
とりあえず裏返しながら、外枠となるピースと、なんとなく形に特徴があるピースを仕分けていく。
「じぃーーーーー」っとパズルを眺め、形が特徴的なもの同士をはめていく。思いのほか、パチパチはまって結構楽しい。だいたい2、3分ほどで1ピースがはまっていく。た、楽しい……!
特徴的な形のピースが少なくなると、一気に進まなくなった……。ここからはとにかく1ピースずつ、はめていくローラー作戦しかない状態。1時間で5ピースしかはまらないような時間帯も。
2日目の朝、「何か攻略法はないものか」とパズルのパッケージを見てみると、そこには「宇宙飛行士になるために必要な忍耐力をトレーニングするのに最適」との文字が。もっと適切なトレーニング法があると思うが、とりあえず忍耐強く進めるしかないようだ。
すべてのピースを、外枠にハマるところはないかと一巡。その後、ふと枠外にできている塊が、どこかにハマるのではないかと試してみた。これが、一気にハマりだし完成スペースがアップ! やはり、パズルの醍醐味はこの「どんどん、はまっていく楽しさ」だ。まぁそもそも、それを求めるのなら、真っ白なパズルになど、手を出すべきではないのかもしれないが。
そして、大きな塊がすべてハマったら、再び1ピースずつハメていく作戦に突入。
普通のパズルなら、ここまで残りのピースが少なくなれば、その図柄に導かれてサクサクはまっていくもの。しかし、真っ白なパズルは、最後までとにかくはめてみるしかない。そして、パズル開始から約18時間後……。
「今がきっと一番ツライところ」「ここを乗り越えればきっと、もう少しで山を越えるはず」と信じ続け、続けてみたら、結局最後までツラかった真っ白なパズル。ただ、難易度が高い分、パチパチハマり続ける時の快感と、最後の1ピースがハマった時の達成感はほかのパズルよりも存分に味わえた。
ゴールデンウィークに、「無の境地」にはまりたい人は、ぜひ試してみてはいかがだろう。
(たままい。+ノオト)
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