01月13日 21時07分
東松島市は東日本大震災の津波で被災し、今は使われなくなった2つの小学校の校舎を東京の企業に貸し出し、植物工場と防災の体験施設として活用することを決めました。
企業に貸し出されるのは震災の津波で浸水し、今は使われなくなった東松島市の▽浜市小学校と▽野蒜小学校の旧校舎です。
市によりますと、2階建ての浜市小学校の旧校舎は野菜生産などを行う東京の企業に貸し出し、トマトやイチゴなどを水耕栽培できる植物工場を設けるほか、栽培した野菜を提供するレストランも併設するということです。
また、3階建ての野蒜小学校の旧校舎は人材派遣などを行う東京の企業に貸し出し、子どもたちが災害時の消火作業などを学べる防災の体験施設として活用するということです。
2つの旧校舎は今後、津波が発生した場合、地元の住民などが避難できるよう災害時の避難場所として活用される予定です。
東松島市の阿部秀保市長によりますと、東日本大震災で被災した校舎を民間に貸し出すのは県内で初めてだということで、「観光、防災、雇用など復興の課題に対応できる活用方法として期待は大きい。
民間と協力して地域の活性化につなげたい」と話しています。
新着ニュース