小川裕介
2016年1月13日19時08分
北九州市小倉南区の住宅街で2014年、逃げ出した大型犬にかみつかれて重傷を負ったとして、60代女性が飼い主らに損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、福岡地裁小倉支部であった。野々垣隆樹裁判官は、請求通り約2150万円の支払いを命じた。
判決などによると、大型犬はバーニーズマウンテンドッグ。飼い主宅の室内で飼われていたが、飼い主の留守中に逃げ出し、14年5月28日、女性が自宅の駐車場で車から荷物を下ろしていた際、女性に飛びかかって手や腕、腹などにかみついた。女性は指を骨折するなど重傷を負った。
女性は指が自由に動かせないなど後遺症が残り、治療費や慰謝料を求めて昨年10月に提訴した。飼い主らは口頭弁論に出ず、反論の書面も提出しなかった。
犬は体長約130センチ、体重約40キロ。県警は飼い主の男性を過失傷害容疑で書類送検し、福岡地検小倉支部は不起訴処分(嫌疑不十分)とした。しかし、小倉検察審査会は犬の知能について補充捜査が必要だとして、昨年10月に不起訴不当を議決。同支部が再捜査している。捜査関係者によると、犬は家の錠を外して逃げた可能性があるという。(小川裕介)
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朝日新聞社会部
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