プーチン氏の犬にメルケル首相たじたじ 「悪気なかった」?

2016.01.13 Wed posted at 11:57 JST

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(CNN) ロシアのプーチン大統領がドイツ紙ビルトのインタビューの中で、ドイツのメルケル首相との9年前の会談に大型犬が現れた出来事に触れ、メルケル首相を怖がらせるつもりはなかったと振り返った。

メルケル首相は1995年に犬に襲われたことがあり、それ以来、犬が苦手になったと伝えられる。ところが2007年1月にロシア・ソチの別荘で行われた会談に、プーチン大統領が愛犬のラブラドル犬「コニー」を連れて登場した。

コニーに近寄られて落ち着かない様子のメルケル首相を、プーチン大統領が面白がっているようにも見えた。

プーチン大統領は11日付のビルト紙に掲載されたインタビューの中でこの時のことを振り返り、メルケル首相を楽しませようとやったことで、怖がらせる意図はなかったと主張。「犬が嫌いだと分かった時点でもちろん謝罪した」と語った。

2014年の米誌ニューヨーカーによれば、メルケル首相はこの出来事について後に記者団に対し、「(プーチン大統領が)なぜあんなことをしたのかは理解できる。あれは自分が男だと見せつけるためだった。彼は自分の弱さを恐れている。ロシアには何もない。政治も経済も成功せず、あるのはこれだけ」と語っていた。

ビルト紙のインタビューでプーチン大統領は、メルケル首相の手腕にも一定の評価を示した。ただし尊敬できるとまでは言明せず、「プロフェッショナルでオープンな姿勢を評価する」とコメントするにとどめた。

欧米との関係については「テロとの戦いにおいて我々はもっと世界的な結束を強めなければならない。これは大きな課題だ」と強調。「あらゆる主題についていつも意見が一致するとは限らないが、そのことを相手を敵とみなす口実にしてはならない」と指摘している。


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