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暖冬で野菜は安値続く1月13日 17時20分
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農林水産省が先週の全国の野菜の小売価格を調査したところ、暖冬で生育が進み出荷が増えたことから、平年に比べてキャベツが34%安くなるなど、価格が安い状況が続いています。
農林水産省は毎週、全国470のスーパーなどでキャベツ、レタス、トマト、白菜、大根の主な野菜5品目の小売価格を調査しています。それによりますと、先週はいずれも1キロ当たりの平均で、キャベツが132円と平年に比べて34%安かったほか、レタスが12%安い605円、白菜が10%安い132円、大根が9%安い135円でした。一方、トマトは暖冬のため生育が進んだ結果、去年11月には平年に比べて最大で13%安くなっていましたが、出荷が一段落したため先週は平年に比べて10%高くなり739円でした。
農林水産省によりますとこの冬は気温が高い日が続いた影響で野菜の生育が進み出荷が増えていて、去年11月以降、野菜の価格が平年に比べ1割から3割ほど安い状況が続いています。
一方、今後の見通しについて農林水産省はことしに入り気温が低い日が続き野菜の生育が落ち着いてきたため、今月後半ころからは価格が平年並みに戻るほか、暖冬で野菜の生育が進み出荷を前倒ししている農家も多く、春ごろにかけて品薄が生じ価格が高値に転じる可能性もあるとしています。
農林水産省によりますとこの冬は気温が高い日が続いた影響で野菜の生育が進み出荷が増えていて、去年11月以降、野菜の価格が平年に比べ1割から3割ほど安い状況が続いています。
一方、今後の見通しについて農林水産省はことしに入り気温が低い日が続き野菜の生育が落ち着いてきたため、今月後半ころからは価格が平年並みに戻るほか、暖冬で野菜の生育が進み出荷を前倒ししている農家も多く、春ごろにかけて品薄が生じ価格が高値に転じる可能性もあるとしています。
消費者は
東京・大田区のスーパーでは去年11月ごろからキャベツ、白菜、それに大根などが平年に比べて3割から5割ほど安い価格で販売されています。
買い物に訪れた30歳の女性は「ことしの冬は野菜が大きくて安いという印象があります。価格が安いのはうれしいので、値上がりする前に鍋など野菜をたくさん使う料理を楽しみたい」と話していました。一方、56歳の男性は「私たち消費者は野菜の価格が安いことはありがたいが、農家の生活を考えると一概には喜べない。異常気象が増えていて、農家の人たちは将来が不安なのではないか」と話していました。
スーパーで野菜の仕入れを担当している此本文紀さんは「この冬は野菜が大きくて、安いのでよく売れていてスーパーとしてはありがたい状況が続いている。一方で、農家が生育が進んだ野菜を前倒しで出荷しているため今後、商品が品薄になれば価格が高値に転じる可能性もある」と話しています。
買い物に訪れた30歳の女性は「ことしの冬は野菜が大きくて安いという印象があります。価格が安いのはうれしいので、値上がりする前に鍋など野菜をたくさん使う料理を楽しみたい」と話していました。一方、56歳の男性は「私たち消費者は野菜の価格が安いことはありがたいが、農家の生活を考えると一概には喜べない。異常気象が増えていて、農家の人たちは将来が不安なのではないか」と話していました。
スーパーで野菜の仕入れを担当している此本文紀さんは「この冬は野菜が大きくて、安いのでよく売れていてスーパーとしてはありがたい状況が続いている。一方で、農家が生育が進んだ野菜を前倒しで出荷しているため今後、商品が品薄になれば価格が高値に転じる可能性もある」と話しています。
生産地は
中国四国地方最大の白菜の産地、岡山県瀬戸内市ではことしは暖冬の影響で白菜の成長が例年より2週間ほど早まっているうえ、大きさも例年の1.5倍の1玉4キロほどに成長したものが多く収穫されているということです。出荷量も増えていてJA岡山によりますと、主要な産地の瀬戸内市牛窓地区の12日、1日の出荷量はおよそ62トンと、去年より2トンほど多くなっています。
白菜の栽培を続けて7年になる農家の本田崇さんは(41)「これだけ気温が高いのは初めてで、これまでで最も出来がよい。ただ、鍋物の需要が少なく、早く寒くなって白菜をたくさん食べてもらいたい」と話していました。
白菜の栽培を続けて7年になる農家の本田崇さんは(41)「これだけ気温が高いのは初めてで、これまでで最も出来がよい。ただ、鍋物の需要が少なく、早く寒くなって白菜をたくさん食べてもらいたい」と話していました。