【ソウル聯合ニュース】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が、先ごろ90歳の誕生日を迎えた金鍾泌(キム・ジョンピル)元韓国首相にお祝いの手紙を送っていたことが12日、分かった。
潘事務総長は11日に送った手紙で、金氏の誕生日を祝い、韓国の発展に対する功績をたたえた上で、「国連事務総長への就任からいつしか9年が過ぎ、最後の1年を残していますが、有終の美を飾れるよう、これからも惜しみないご指導ご鞭撻(べんたつ)をお願いします」と書き添えた。
潘氏が事務総長の在任中に金氏の誕生日に手紙を送ったのは初めてとされる。
韓国中部・忠清北道出身の潘氏は次期大統領候補についての各種世論調査で圧倒的トップの支持率を獲得している。そのため、長きにわたり忠清エリアの盟主だった金氏に手紙を送った背景には政治的な含みがあるとの見方も出ている。
一部では、潘氏が金氏の「後継者」、さらには忠清エリアからの大統領候補としての座を固めようとしている、との憶測さえ出ている。