北朝鮮の核実験は中国に対する挑戦=韓国外交部

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は12日の定例会見で、北朝鮮の4回目核実験に関連し、「北の核による挑発は中国に対しても厳重な挑戦となっている」との見方を明らかにした。

 趙報道官は核実験後の対北朝鮮制裁をめぐる中国の消極的な反応や韓国が対中外交に失敗したとする指摘に対し、「中国政府も北は自らの無謀な行動に相応する代価を払うべきだという立場を取っている」と説明した。尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は10日に放送されたテレビ番組で「中国政府がこれまで国際社会に公言した約束を、国連安全保障理事会の決議採択の過程で明確に果たすべきだ」と述べており、実効的な対北朝鮮制裁に向けた中国の積極的な役割を再度促したものとみられる。

 趙報道官は「核実験後、韓中両国は外相会談、6カ国協議首席代表会談を行った」として、「国連安保理の決議採択やその後の対北制裁の実効的な履行策について現在、集中的な議論を進めている」と明らかにした。また、友好的な韓中関係は朝鮮半島平和の強化と統一の過程において重要な戦略的資産であり、中国の対北朝鮮政策にも中長期的に直接・間接的な影響を与えると指摘。「北が繰り返す挑発はこうした傾向をさらに強めるだけだ」と強調した。その上で、「北の核実験に中国世論の大多数が断固として反対の立場を示しているのは、こうした傾向を端的に反映している」と語った。

 国連安保理の対北朝鮮制裁決議案については、「きょうの段階で安保理理事国が決議案の草案についての協議を開始したと承知している」として、「決議案の文言(の調整)作業が始まっている段階」と伝えた。

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