「水爆」実験:北朝鮮軍、偽情報を流し通信傍受を警戒

第4回核実験の波紋

 北朝鮮軍が最近、韓国軍による通信傍受を避けるため、軍の通信網でしきりに偽情報を流していることが11日までに分かった。

 韓国政府の消息筋は「北朝鮮は昨年8月、非武装地帯(DMZ)地雷挑発直後に砲撃挑発を敢行した際、韓国軍が通信傍受で北朝鮮軍砲兵などの動きをあらかじめ把握したと独自に分析したようだ。それ以降、北朝鮮は軍の通信網を改善し、(韓国の)情報当局が北朝鮮情報を入手するのは一層困難になったらしい」と語った。

 最大野党「共に民主党」の尹厚徳(ユン・フドク)議員は昨年9月、国会の国政監査で「最近最前方部隊を訪問した際、(砲撃挑発当日の8月20日午前)敵の挑発準備の兆候を捉えたと聞いた」と語った。尹議員は、韓国軍が通信傍受で砲撃の兆候を事前に捕捉し、警戒態勢に入ったことを明らかにした。

 北朝鮮は最近、傍受の恐れがある通信網を利用する際には「まるで韓国軍に聞けというかのように」ひんぱんに偽情報を流しているという。北朝鮮最前方のA部隊が、別の部隊との通信で「B地域に移動する」と何度も繰り返すので、韓国軍が偵察部隊などで確認してみたが、A部隊の動きは全く捉えられなかった-といったようなものだ。

 韓国軍の関係者は「韓国軍は、通信傍受のほかにもさまざまな方法で北朝鮮情報を入手し、第4回核実験以降の北朝鮮軍の動向を細かく監視している」と語った。

チョン・ヒョンソク記者
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