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パク大統領 元慰安婦関係者に直接説明する可能性示唆
1月13日 18時41分

韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領は慰安婦問題を巡る日本との合意について、元慰安婦の女性たちの希望を反映させた妥当なものだとして、国民に重ねて理解を促すとともに、今後みずからが関係者に直接会って合意内容などを説明する可能性を示唆しました。
韓国のパク・クネ大統領は13日午前、ソウルの大統領府で国民向けの談話を発表したあと、記者会見に臨みました。この中で、パク大統領は慰安婦問題を巡る日本との合意について「元慰安婦の女性たちが健在であるうちに日本から謝罪を受けて名誉を回復するため、切迫した気持ちで努力した」と説明しました。そのうえで「韓国政府は事前に元慰安婦の女性たちから希望を聞き取り、共通する内容を忠実に反映させた結果だ」と述べ、今回の合意は妥当なものだとして国民に重ねて理解を促しました。さらにパク大統領は「元慰安婦の女性の心の傷を癒やしていく過程で、会う機会もあるのではないかと思う」と述べ、今後みずからが関係者に直接会って合意内容などを説明する可能性を示唆しました。
一方、日本に対しては「韓国政府も最善を尽くすが、日本側がどうするのかも非常に重要だ。元慰安婦を傷つける言動が繰り返されれば、韓国国民の説得が難しくなる」として、日韓両国がともに努力する必要があるという考えを強調するとともに、安倍総理大臣との首脳会談について「ことしは機会が多くあるのではないか」と述べ、期待を示しました。

官房長官「合意を着実に実施が極めて重要」

菅官房長官は午後の記者会見で「日韓の合意を着実に実施していくことが極めて重要だ。日韓の最大の懸案であった慰安婦問題について、まさに最終的、不可逆的解決をお互いにみたわけで、日韓が新しい時代に入ると安倍総理大臣も発言しているが、そういう思いだろう」と述べました。また、菅官房長官はソウルの日本大使館前に設置された慰安婦を象徴する少女像について「外相合意に基づいて韓国政府が適切に対応されると考えている」と述べました。

元慰安婦団体は支援事業を拒否

元慰安婦を支援している団体、挺対協=挺身隊問題対策協議会が13日、ソウルの日本大使館前で、水曜日恒例の抗議集会を開き、元慰安婦の女性たちは日韓両政府の合意を改めて批判しました。
また、韓国政府が設置する財団に日本政府がおよそ10億円を拠出することについて、挺対協のユン・ミヒャン(尹美香)代表は「われわれは日本政府からの10億円の受け取りを拒否する」と述べ、日韓両政府が合意した元慰安婦への支援事業をあくまで拒む姿勢を示しました。

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