菅尾保
2016年1月13日14時54分
年間に百数十万人の参拝者が訪れる「鎌倉大仏」が13日、55年ぶりの「健康診断」に入った。約2カ月かけて、超音波でさびを取り除いたり、免震装置の具合を調べたりする。期間中は大仏が見られなくなるため、地元の観光への影響を懸念する声もある。
神奈川県鎌倉市長谷4丁目の高徳院には13日朝、資機材を積んだトラックが出入りした。栃木県足利市から家族7人で来た会社員の男性(33)は「工事が始まるのは知っていたが、朝早くならまだ見られるかと思い、朝6時半に家を出ました。大仏はまだ待っていてくれました」とうれしそうに話した。
3月10日までの修理期間は境内への入場料(一般200円)が無料になるが、大仏内に入る「胎内拝観」はできない。工事が進めば周囲に足場が組まれ、半透明のシートで覆われる。
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