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【スポーツ】

[卓球]中3コンビ「みうみま」 まさかの初戦敗退

2016年1月13日 紙面から

女子ダブルスで初戦敗退し引き揚げる伊藤美誠(左)と平野美宇=東京体育館で(七森祐也撮影)

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◇全日本選手権

 卓球の第80回全日本選手権第2日は12日、東京体育館で男女ダブルスの1、2回戦などを実施。今大会を最後にリオデジャネイロ五輪終了後までいったんペアを解消する平野美宇(15)=JOCエリートアカデミー、伊藤美誠(みま、15)=スターツ=の中学3年生コンビが、初戦の2回戦で龍谷大の桑村郁未(21)、粟屋美佳(19)に1−3で敗れる波乱があった。ジュニア男女は2、3回戦を行い、3回戦から登場した小学6年生の張本智和(12)=仙台ジュニアクラブ=は3−0のストレート勝ちで4回戦に進んだ。

 卓球のワールドツアー(WT)上位選手で争われる昨年12月のグランドファイナルで準優勝した「みうみま」が、あっけなく初戦で散った。7−1とリードしていた第1ゲームをジュースの末に11−13で奪われると、悪いリズムを立て直せず、わずか30分間で敗者となってしまった。

 「1ゲーム目にたくさんリードしていたのに挽回され、自分たちの対応が遅れた。本当に悔しいです」と屈辱にうつむく平野。伊藤も「2人一緒に練習できる時間が少なくて最後まで慣れなかった。そこが一番の敗因」と、いら立ちを抑えながら言葉を絞り出した。

 ともに13歳だった2014年のWTドイツオープンで史上最年少優勝を飾り、ギネス世界記録に認定されてから常に脚光を浴びてきた「みうみま」コンビ。私生活でも仲良しの2人だが、伊藤がリオ五輪団体戦メンバー候補に選ばれたことで状況が変わった。五輪まで伊藤は同じく代表候補の福原愛(ANA)、石川佳純(全農)とコンビを組むため、今大会を最後に一時解散する。元日に御殿場のアウトレットで一緒に買い物を楽しんだときに「しばらく組まない節目になるので絶対良い成績、優勝しようね」と誓い合った。

 しかし、終わったことをいつまでも悔やんでいても仕方がない。リオ五輪が終われば再び2人で戦える機会はやってくる。「リオは美誠だけが出るが、(4年後の)東京五輪では自分も出て団体戦でペアを組めるようにしたい」と平野。伊藤も「東京五輪目指して戦っていくのでまたよろしくお願いします」と応じ、最後は笑顔で別れた。 (千葉亨)

 

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