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【芸能・社会】尾上松也、ミュージカル初主演「狸御殿」 8月に東京・新橋演舞場で2016年1月13日 紙面から
歌舞伎俳優の尾上松也(30)が8月に東京・新橋演舞場でミュージカル「狸御殿」に主演することが決まった。活躍の幅を広げている松也にとって、歌舞伎以外の作品で主演するのは初めて。舞台出演は2度目で、ミュージカル初出演となる瀧本美織(24)をヒロインに迎えて、大きな挑戦になりそうだ。 「狸御殿」は、和製ミュージカルの古典的名作。今回は、市川染五郎・牧瀬里穂コンビで上演されて以来20年ぶりの再演。当時も手掛けた宮本亜門さんが、新たなキャストに向けた演出で客席をわかせる。 松也は、2004年に先輩の市川猿之助(当時亀治郎)に「ライオンキング」に連れて行ってもらったのが、ミュージカルに興味を持ったきっかけ。自分流で歌を磨き、12年には「ボクの四谷怪談」でミュージカルデビュー。これまで「ロミオとジュリエット」のベンヴォーリオ、「エリザベート」のルキーニなど重要な役を演じてきた。 現在は、2年連続で新春浅草歌舞伎に出演中。若手のリーダーとして「与話情浮名横櫛」の切られ与三郎、「義経千本桜 川連法眼館の場」の佐藤忠信実は源九郎狐で折り目正しい演技を見せている。そして新橋演舞場という大劇場でミュージカル初主演が決まり、「とても光栄。新たな挑戦になりますが、楽しみながら責任感をもって務めたい」と力が入る。 将来的に歌舞伎とミュージカルを両立させたい意向で、昨年は、大先輩の松本幸四郎(73)が長年主演する「ラ・マンチャの男」を観劇して大いに刺激を受けた。また、来日公演したカナダ人のミュージカル俳優ラミン・カリムルー(37)をあこがれの人にあげた。 共演の瀧本については、「非常に透明感のある女優さん。持って生まれた品と華をお持ちで、いつかお仕事をさせていただきたいと思っておりました」と楽しみな様子。瀧本も「(松也に)王子様のような印象を持っています。色々教わりたい」。瀧本は、2008年にボーカルダンスユニット「SweetS」のメンバーとしてデビュー、14年からは「LAGOON」のボーカルとしてバンド活動も行っており、歌唱力には定評がある。「ミュージカルならではの難しさもあると思いますが楽しみたい」と待ち遠しい様子だ。 音楽は前作同様服部隆之さんで新曲も加わる予定。出演は、ほかに渡辺えり、小倉久寛、赤井英和ら。公演は約1カ月の予定(詳細は後日発表)。 <狸御殿> 1930年代後半、新興キネマが忍術、怪談、化け猫などを題材にした作品を製作する中で、木村恵吾脚本・監督の「狸御殿」が生まれた。大ヒットを受け続編、改編作も。舞台版は49年に国際劇場で「春姿狸御殿」(宮城千賀子主演)が上演され、55年には美空ひばりが主演、宝塚歌劇でも上演された。物語は、狸の国を舞台に、花嫁選びに翻弄(ほんろう)される若君・狸吉郎(松也)と森で出会った狸の娘きぬた(瀧本)をめぐる恋の騒動。 PR情報
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