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【サッカー】

南野、今度こそ北朝鮮倒す リオへ運命の初戦

2016年1月13日 紙面から

北朝鮮戦に向けて調整する南野(右から2人目)ら日本イレブン=ドーハで(共同)

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 【ドーハ(カタール)占部哲也】リオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねたU−23(23歳以下)アジア選手権に臨む日本代表は13日、当地での1次リーグB組初戦で北朝鮮と対戦する。12日は試合会場で前日練習し、初陣に備えた。

 FW南野拓実(20)=ザルツブルク=にとっては、2014年10月のU−19アジア選手権準々決勝でPKを外して敗退、U−20W杯出場を逃した因縁の相手。10年のU−16アジア選手権準決勝でも敗れており、“三度目の正直”を期している。

◆先制許しU−16、U−19で苦杯…最初から全開で行く

 南野が負の歴史に終止符を打つ。オーストリア1部のザルツブルクで活躍するが、アジアでの戦いでは積み残した宿題がある。北朝鮮戦だ。「個人的には負けたくない。リベンジをしたい」。熱を帯びた言葉が口を突く。苦い経験。初戦を前に1年3カ月前の記憶を呼び戻した。

 U−20W杯の出場権をかけたU−19アジア選手権準々決勝。PK戦の5人目で登場したが、右足で左隅を狙ったシュートはGKにはじかれ、世界への扉を開けることはできなかった。「悔しさを晴らしたい。初戦を取って勢いをつけたい」。アジアの壁を突破するために、ロケットスタートを誓った。

 北朝鮮には約5年前にも苦杯をなめさせられた。U−17W杯への出場権は得ていたU−16アジア選手権準決勝で、1−2と敗れている。

 難敵撃破へ、南野は言う。「過去2戦は先制されている。気持ちでねじ込んでくる。自分たちが押し込むくらいの気持ちで臨まないといけない」。機先を制され、後手を踏んだ。だからこそ、キックオフと同時にアクセルを全開にする。

 A代表にとっても、今や北朝鮮は天敵だ。11年11月のブラジルW杯予選(0−1)、15年8月の東アジア杯(1−2)と連敗中。「受け身では駄目。アグレッシブに行く」と南野。U−20W杯出場は果たせなかったが、19歳で欧州へ渡り、ザルツブルクでは今季前半戦だけで公式戦10得点を挙げている。破壊力を増した右足で心に絡みついた鎖を引きちぎる。

 

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