もしかしたらあなたの体の不調はO脚のせいかもしれません! 疲れもコリも体の不調もスッキリ解消のO脚解消術
みなさんにとって理想の脚とはどのような脚でしょうか?
すらっと延びた細い脚に憧れる方は多いでしょう。
その理想の脚になるための障害の1つがO脚です。
日本は人口の約8割がO脚と言われているほどのO脚大国です。
きっと鏡の前で脚を揃え、膝と膝の間に空いたOの空間に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
2015年にリサーチリサーチが20〜40代女性837人を対象に行った『理想の脚に関する意識調査』によれば「自分の脚のラインでもっとも気になるのは何ですか?」という質問に対し、O脚と答えた人の割合が全体の15%でした。
一見あまり多くないように思えますが、日本の約8割がO脚であるということを考慮すると例え15%といえども十数千万人の方がO脚を気にしているということが予想されます。
これってとっても多いですよね?
また、ほとんどの方は自分がO脚だと気づいていないか、もしくはO脚であってもあまり重大な病気ではないと判断して放っておく人が多い傾向があるようです。
しかし、O脚を甘く見ていてはいけません。
O脚は一見すると重大な病気でないように感じますが、放置し続けると様々な病気に繋がってしまう可能性を秘めているのです。
今回はそんなO脚の恐さについて、また自分でできる簡単なO脚解消法をご紹介していきましょう。
O脚ってどんな症状なのことを言うの?
そもそもO脚とはどのような症状のことを言うのでしょうか?
O脚とは下図真ん中のように、両足を揃え、真っすぐ立った時に両脚の間がアルファベットの『O』を描くように開いている症状の事をいいます。
下図左側の正常な状態の脚と比べてみると、両膝の間を中心に大きく楕円状に開いていることが分かると思います。
また、大きく分けて2種類のO脚があります。
下図の真ん中のように股関節から足にかけて全体的にOを描いているのがもっとも患者数が多いとされる『ひざ下と股関節のO脚』です。
右側は両膝からふくらはぎ、足にかけてOを描いている『膝下のO脚』です。
このO脚は膝の両側にある「腓骨頭」が、外側にずれているのが大きな特徴です。
もし自分がO脚だと感じているのであれば、まず鏡の前で両足を揃えて真っすぐ立ってみましょう。
そして、下図真ん中、右側のどちらの開き方をしているのかをチェックしてみるといいでしょう。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P11~14
あなたもO脚かも? O脚セルフチェック!
みなさんは自分がO脚か、否か?チェックしてみたことはありますか?
自分ではO脚ではないと思っていても、実はO脚だったなんてこともあるかもしれません。
O脚は軽度なほど解消するのが容易になりますから、ここでは、一度自分のO脚のレベル、また自分がO脚かどうかをもう一度チェックしてみましょう。
チェックの方法は簡単です。
次の3つの手順に従って行ってみてください。
セルフチェックのやり方
- 足のつま先を揃え、真っすぐ立ちます。
※このとき、体の力を抜きリラックスした状態で立つことが大切です。
もし力が入っていると、足の筋肉が引き締まってゆがんだ脚が内側によってしまい、うまくチェックすることができません。 - 両膝の間にどれだけ隙間が空いているかをチェックしましょう。
まずは人差し指を1本、次に人差し指と中指の2本、最後に人差し指と中指、薬指の3本を両膝の間に入れてみてください。 - 次のa)〜c)どれに当てはまるかを確認してみましょう。
- a) 人差し指1本が入った:軽度のO脚
- b) 人差し指、中指の2本が入った:中度のO脚
- c) 人差し指、中指、薬指の3本が入った:重度のO脚
いかがでしたか?
もしc)に当てはまる方がいましたら、ここでご紹介するO脚解消法では治りきらない可能性が高いため、整形外科など専門医を受診をおすすめします。
a) b)に当てはまる方はまだここでご紹介するO脚解消法で治る可能性がありますので、ぜひ読み進めてください。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P11~14
将来的にO脚になる可能性が高いかも! O脚予備軍セルフチェック
O脚セルフチェックで指が1本も入らなかった人でも、将来的にO脚になる可能性がある人の事をO脚予備軍と言います。
次のうち1つでも当てはまる事柄があれば、将来O脚になる可能性が高いと言えます。
- 靴底の外側ばかりがすり減ることが多い
- 足の小指側にタコや魚の目ができやすい
- かかとを地面につけたまましゃがむことができない
- うつぶせの状態で片方の脚を上げると、骨盤も一緒に浮いてきてしまう
いかがでしたか?
もし、当てはまってしまった方は、今からでもこれからご紹介するO脚にならないための対策をとっていくようにしましょう。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P15~17
O脚を甘くみてはダメ! 実はO脚は様々な病気の原因に!
O脚はそれ自体が病気ではありませんが、実は放置しつづけていると様々な病気に繋がって来てしまう恐ろしい症状だということを知っていましたか?
一体どのような病気に繋がってしまうのか?
それをご紹介しましょう。
むくみや冷え症
O脚になり股関節やひざの関節が歪んでしまうと、その周りの筋肉も緊張してしまいます。
そのため、血行不良を引き起こしてしまします。
また、股関節やひざ関節にはリンパ節があるため、O脚によってリンパ液の流れも悪くなってしまいます。
結果として、脚にむくみを引き起こしてしまうのです。
また、脚にむくみが生じると、それによってさらにリンパ液、や血液の循環が悪くなり、それが冷え症に繋がってしまいます。
さらにO脚になると足の内側の指が浮いてしまい、あしをねじりながら歩く『ねじり歩行』の状態になります。
足にうまく力が入らず、踏ん張れずにすねのあたりの筋肉を余分に張らせてしまいますから、すぐに疲れてしまいます。
そのため、傾向としてO脚の人は疲れやすいためあまり動こうとはしません。
それがまた、むくみや冷え症をより悪化させる原因となってしまうのです。
腸が「第2の脳」と呼ばれているように、脚は「第2の心臓」と呼ばれます。
なぜなら、脚の筋肉を動かし、血液の循環をサポートするポンプの役割を担っているからです。
人間の全血液の7割は常に脚の部分にあり、脚を動かし、脚の筋肉を収縮っまたは膨張させることでそれらを体中に循環させているのです。
ですから、あまり脚を動かさないと脚の筋肉ポンプが作動せず、血液の循環が悪くなり、よりいっそうむくみや冷え症が悪化してしまう結果となってしまうのです。
血行不良は体の様々な不調を招いてしまう原因ともなります。
ですから、もしO脚で悩んでいて、体調が優れない日が続くという方は、もしかするとその体調不良の原因はO脚にある可能性も考えられます。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P23〜24
参考元:O脚は治る! ひざ締めと歩き方でたちまち改善(さくら舎)P24~25
ダイエット効果の減少
O脚になると脚の血液やリンパ液の循環が悪くなり、むくみや冷え症を引き起こしてしまう可能性があることを先ほどご紹介しました。
むくみや冷え症と共に、血液やリンパ液の循環が悪くなる事により引き起こされるのがダイエット効果の減少です。
恐らく多くの女性がダイエットを行っていると思います。
O脚は結果的に皆さんが頑張っておこなってきたダイエットの効果を減少させてしまう可能性があるのです。
なぜなら、血行が悪くなれば体の代謝も悪くなるからです。
O脚になったから、ダイエット効果が全くなくなるといった事はありませんが、血行や代謝などダイエットに関係する重要な機能が低下してしまうという意味で、O脚は結果的にダイエットの邪魔をする要因になってしまう可能性があるのです。
女性としては、頑張ってダイエットしたのに、その成果があまりでないというのはとても悲しいことだと思います。
O脚はそれ自体が病気ではないとしても、このような弊害を招いてしまうの恐ろしいモノなのです。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P26〜27
タコや魚の目
試しに真っすぐにたって、両足の外側を地面につけて見てください。
極端なO脚が再現できると思います。
このようにO脚になると足の外側に重心がかかってしまいます。
それによって脚の外側の筋肉だけがいつも以上に働き、内側の筋肉が楽になってしまいます。
結果として脚の内側の筋肉量が低下し、足の外側に余計な力が集中してしまいます。
そのため、タコや魚の目が出来てしまうのです。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P24〜26
尿漏れ
にわかに信じがたいかもしれませんが、O脚によって尿漏れしやすく鳴る可能性があります。
尿を我慢するためには尿の出口付近にある括約筋を引締める必要があります。
この括約筋は骨盤底筋群という股関節のあたりの筋肉と連動しており、尿を我慢するためにはこの骨盤底筋群の力が重要になってきます。
しかしO脚になると脚の内側の筋肉量が低下し、それに伴って骨盤底筋群の筋力も低下していきます。
そのため骨盤底筋群と連動する括約筋にうまく力を入れることができず尿漏れを生じてしまうのです。
このような筋力低下による尿漏れは「腹圧性尿失禁」と呼ばれ、通常中高年の女性に多くみられます。
しかし、O脚を放置し続けているとこれが若い女性にも生じてしまう可能性があるのです。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P31〜32
変形性膝関節症
これはひざの関節でクッションの役割をしている軟骨がすり減り、最終的に骨が変形してしまい痛んでしまう病気です。
O脚になると、ひざの内側の軟骨部分に力が集中してしまいすり減りやすくなってしまします。
軟骨がすり減り切ってしまうと、骨と骨がこすれ合い、激痛が走ります。
こうなってしまうと脚を動かさずとも激痛が続いてしまいます。
放置し続けるとやがて水が溜まってしまい、さらに激しい痛みが襲ってきます。
こうなってしまうと、専門医を受診する必要があります。
また、ひどい場合は手術となる場合もあるでしょう。
O脚は時にこのような重大な病気を引き起こし、あなたを苦しめる可能性を秘めているのです。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P17〜22
膝蓋軟骨軟化症
これは、膝のお皿の裏にある軟骨がこすれて軟化したり、亀裂がはいってしまったりする症状です。
O脚の人は、膝の関節が歪んでしまっているため、通常の膝蓋骨と大腿骨の隙間が正常な状態ではありません。
そのため、膝蓋裏の軟骨がすべりやすく、こすれやすくなってしまいこのような症状が起こってしまいます。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P28〜31
半月板損傷
これは、その名の通り半月板に亀裂が入ったり、損傷してしまう症状です。
通常半月板には均等の負荷がかかるようになっています。
しかしO脚の場合は内側に負荷が偏ってしまうため、通常よりも半月板を損傷しやすい状態になってしまいます。
そのため、このような症状が起こってしまうのです。
参考元:『O脚セルフ矯正』完全マニュアル(マキノ出版)P28〜31
O脚はそれ自体が病気ではありませんが「見た目が悪いだけで、別に治さなくても問題ないのでは?」と放置し続けてしまうと、このように痛みを伴う病気へと発展してしまう可能性があるのです。
なぜO脚になるの? 意外なその原因とは?
では、一体なぜO脚になってしまうのでしょうか?
実は、その原因は「ねじれ歩行」と「反張ひざ」だったのです。
ねじれ歩行
足の小指が薬指の方向に曲がってきてしまう外反母趾や、指が浮いたまま歩いてしまう浮き指、扁平足など足裏に異常があると、足の指が通常のように踏ん張ることができずに足の先が外側に流れてしまいます。
いわゆる足の外側に力が集中してしまいながら歩いてしまう「ねじれ歩行」になってしまうのです。
試しに足の外側を地面につけ、歩いてみてください。
これが「ねじれ歩行」を極端にした状態です。
ここまで悪化する事はまれですが、この「ねじれ歩行」が続くと、膝の外側にある「腓骨頭」や股関節の外側の「大転子」という骨が外側にずれてしまいます。
この「腓骨頭」と「大転子」のずれこそがO脚の原因なのです。
反張ひざ
「反張ひざ」は「ねじれ歩行」で生じてしまった骨と関節のずれをさらに悪化させてしまいます。
「反張ひざ」とはひざがふくらはぎの方向に弓状に反ってしまう症状のことを言います。
試しにひざをピンと伸ばして前のめりに立ってみてください。
恐らくふくらはぎの方向に弓状にひざが反ると思います。
これが「反張ひざ」です。
先ほどご紹介した「ねじれ歩行」にこの「反張ひざ」が加わると、歩行時に膝が上がらなくなりO脚をさらに悪化させてしまいます。
O脚解消法で、疲れもコリも体の不調もスッキリ解消!
このように、ちょっとしたことが原因でなってしまうO脚ですが、一体どうすれば治すことが出来るのでしょうか?
O脚を解消するためには、2つ解消法を行う必要があります。
「O脚により歪んだ骨の矯正」「O脚の原因である『ねじれ歩行』『反張ひざ』の改善」です。
「ねじれ歩行」「反張ひざ」の改善
「ねじれ歩行」「反張ひざ」は外反母趾や浮き指、扁平足など足裏が原因となって起こりますから、O脚を治すためにはこの足裏の不調を改善することが必要になってきます。
根本的な足裏の不調が改善されないまま、O脚だけが改善されたとしても、また「ねじれ歩行」や「反張ひざ」が続いてしまいO脚が再発してしまいます。
では、いったいどうすれば足裏の不調を改善することができるのでしょうか?
まずはそんなO脚の根本原因解消方法からご紹介します。
①外反母趾改善法動画(O脚解消法の第一人者、笠原医師のテーピング解説
まずは外反母趾から改善していきます。
外反母趾改善にはテーピングによる矯正が一番効果的とされています。
動画にテーピングの仕方が詳しく解説されておりますので、外反母趾の方はぜひ実践してみてください。
やり方
②反張ひざ改善法記事
また、反張ひざを改善する事も重要です。
反張膝はテーピングなどではなく、骨盤周りの骨の歪みを矯正する事で改善していきます。
記事中の「戦士のポーズをマスターして美尻美脚美人へ」を行うことで前傾に歪んだ骨盤が整ってきます。
O脚により歪んだ骨の矯正
「ねじれ歩行」や「反張ひざ」を改善することはO脚になる原因を解消するためのものであり、すでに骨が歪んでしまっているO脚については別の方法で改善していかなければなりません。
すでに歪んでしまっている骨を矯正するためには、エクササイズとストレッチが有効です。
具体的なエクササイズとストレッチを3つご紹介いたしますので、毎日それぞれ1回ずつ継続して行ってみてください。
骨は1度に多くのエクササイズやストレッチをしたからといって治りません。
1度に多くを行うよりも、毎日①〜③を1セットずつ毎日行う方が効果的ですので、ぜひ実践してみてください。
①足の筋肉を鍛えてO脚を解消するエクササイズ、ストレッチ
足の筋肉が衰えるとO脚はどんどん悪化していきます。
一時的にO脚が改善したとしても、足の筋肉が弱っていると、またすぐにO脚が再発してしまいます。
そうならないためにも、足の筋肉を鍛えることはO脚改善、また予防に繋がります。
記事の「体幹トレーニング」と「ヨガ」を1日1セット行うように心がけてみてください。
O脚を改善! 浮腫みやたるんだ脚にも効果的な脚痩せボディメイク特集
②内側と外側の筋肉バランスを整えるストレッチ
O脚の方は、足の外側に体重がかかりやすく、外側の筋肉に力が入り過ぎてしまいます。
また、一方で、内側の筋肉には力が入りにくく、筋肉のバランスがよくありません。
この状態が続くとO脚がさらに悪化してしまう恐れがありますので、ストレッチで足の外側と内側の筋肉バランスを整えていきましょう。
記事中の「O脚改善の為のストレッチ&エクササイズ」を1日1回行うように心がけてみてください。
③内側の筋肉を鍛えるピラティス
O脚の方は足の内側の筋肉が弱くなっています。
O脚を改善するだけではなく、弱った内側の筋肉を鍛えていくことが、O脚改善と予防につながるのです。
記事の上から下までのピラティスを行い、O脚で弱った足の内側の筋肉を鍛えなおしましょう。
いかがでしたか?
一見O脚はそれ自体が病気ではないため、専門医を受診したり、対処しようという意識がなかなか持ちづらいと思います。
しかし、O脚を放置し続けていると、やがて悪化し、冷え症やむくみ、最悪の場合は骨の炎症にまで発展してしまう可能性があります。
血液やリンパ液の循環も悪くなりますから、体がだるかったり、体調不良にも繋がりかねません。
「最近体調がすぐれないなぁ」と思ったら、一度鏡の前で足を揃えて真っすぐ立ってみましょう。
そして自分がO脚であるのか?もしO脚であればどの程度のレベルなのか?をまずは見極め、ストレッチやエクササイズで対処してみてはいかがでしょうか。
もしかしたら日頃感じているあなたの体調不良もO脚と一緒にスッキリ改善されてしまうかもしれません。