黒森峰女学園(くろもりみねじょがくえん)とは、熊本県に所在する高等学校である。
概要
ドイツに縁がある学校であり、西住流戦車道とも密接な関係をもつ。
学園艦はクリーグスマリーネのグラーフ・ツェッペリン級航空母艦の類似形状で、母港は熊本港。ただし有明海に学園艦が入りづらいことから基本的には天草灘に停泊したうえで港までは別の連絡手段を使用している。
歴史
黒森峰女学園は、その建学からして戦車道西住流とドイツとの強力な後押しを受けた学校と言ってよい。
その源流は18世紀中頃、肥前熊本藩における西住流騎射道の成立まで遡る。詳細は割愛するが、西住流はその後、立花誾千代など九州の女傑に影響を受けた婦女子向けの馬上薙刀道と幕末に取り入れたプロイセン式騎兵術による馬上鉄砲術への変化により、藩内で後の陸軍女性騎兵隊(知波単学園戦車道の祖でもある)の源流を形成。維新後、かねてから縁のあったプロイセン(のちにドイツ)との間で交流を深めていった。
しかし、第一次世界大戦において日本はドイツと敵対。ドイツ東洋植民地への攻撃により、多数のドイツ兵捕虜が生じたが、西住流は過去の縁から彼らを厚くもてなした。黒森峰女学園は、この時の縁を基に、日本の西住流と、厚遇を受けて帰国し政財界の重鎮となったドイツのもと捕虜たちが協力して設立した学校なのである。
この交流は当然、一時大戦後に始まった戦車道においても活用された。西住流ともどもドイツ戦車を多く導入するきっかけとなっただけでなく、現在に続く黒森峰戦車道チームの栄光にも大きく寄与しているのだ。
校風
ドイツとの交流は若干疎遠になりつつあるが、それでも生徒の気風にはドイツ人風のところが多々見受けられる。すなわち、強い責任感、正義感、行動力といったメリットと、その裏返しである融通無碍な教条主義、保守的な頑固さ、権威主義といったデメリットである。あと口下手。
交通
前述のように、学園艦がふだん母港に着岸することがないため、沖合いに停泊した学園艦から陸までを結ぶ交通手段が発達している。
主な手段は連絡船であるが、速度が求められるときなどのためにフォッケ・アハゲリスFa223といったようなヘリコプターを多数使用している。その他に、校章入りの大型飛行船も所有している。
戦車道について
第63回戦車道全国高校生大会時の黒森峰女学園戦車道チーム
西住まほ隊長と逸見エリカ副隊長
高校戦車道における黒森峰女学園は、西住流という強大なバックを持つ優勝常連校にして自他ともに認める全国最強校であり、前人未到となる全国大会9連覇の偉業を成し遂げた経験も有する。
主力車両は前述の交流を通じて戦後すぐに入手することができた強力なドイツ戦闘車両各種であり、ティーガーⅠ、ティーガーⅡ、パンターG型といった主力戦車や重駆逐戦車エレファント、駆逐戦車ヤークトパンター、駆逐戦車ヤークトティーガー、Ⅳ号駆逐戦車/70(V)ラングといった駆逐戦車、さらにはⅢ号戦車J型から超重戦車マウスに至るまで多彩な戦車を所有する。ほとんどが整備に難のある重量級の戦車ではあるが、いずれも完璧な整備によって見事な稼動状態を維持していると考えてよい。
その得意とする戦術は、整然とした隊列を組んでの電撃戦であり、高火力重防御の車両群の猛攻に能く対抗し得る学校はけして多くない。西住流の影響もあって、いかなる敵が相手であれ最高の手を打ち全力を尽くす姿勢は、まさに王者の風格と言える。しかしその反面、搦め手に弱く想定外の事態に混乱しやすい弱点もある。
現在の戦車道チーム
第63回戦車道全国高校生大会においては、隊長は第62回大会時に引き続き三年生の西住まほが、副隊長は二年生の逸見エリカが務めている。
西住流宗家の長女であり、国際強化選手でもある西住まほ隊長の指揮は正統にして重厚、厳格にして堅固。まさに西住流の後継者の名に恥じない圧倒的な実力を有し、副隊長を始めとする隊員の絶大な支持を受けている。その逸見エリカ副隊長もまた隊長車の側を護るに相応しい優秀な車長であり、同時に前線指揮の役目をも担う。
近年では第62回大会で惜しくも10連覇を逃して準優勝、第63回大会では壮絶な一騎打ちのすえ大洗女子学園に敗れ、再び準優勝に留まった。特に、第63回大会決勝戦における敗因には機動力と個々の判断力に優る大洗女子側の巧妙な撹乱に各車が翻弄された点があり、西住流依存の問題と保守的な気風を打ち破っての変革の必要性も認められつつある。
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関連項目
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読み:クロモリミネジョガクエン
初版作成日: 15/12/07 01:47 ◆ 最終更新日: 15/12/13 13:35
編集内容についての説明/コメント: 関連項目修正、冒頭部改変を訂正
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