強く非難する共同声明 北朝鮮核実験
日英両政府は8日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を東京都内の外務省飯倉公館で開き、北朝鮮による核実験を強く非難する共同声明を発表した。平和と安全に対する「深刻な脅威」と指摘し、国連安全保障理事会での新たな決議に基づく制裁強化を念頭に、両政府が早急に作業を進めることを確認した。
日本側は岸田文雄外相と中谷元(げん)防衛相、英側はハモンド外相とファロン国防相が出席した。
協議後の共同記者発表で、岸田氏は「北朝鮮の核実験に対し、国際社会が断固とした対応を迅速に取ることが重要であるということで一致した」と述べた。ハモンド氏は「安保理の新たな決議に向けて緊密に連携していくことを確認した」と語った。
一方、中谷氏は8日夜、核実験を巡ってカーター米国防長官と電話で協議。昨年4月に改定した新たな「日米防衛協力の指針」(ガイドライン)に基づき、同11月に設置された「同盟調整メカニズム」を用いて情報共有を進めることを確認した。平時から日米防衛当局間や自衛隊と米軍間で意見調整するこの枠組みの活用を明言したのは今回が初めて。中谷氏は8日、韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相とも電話協議した。【村尾哲】