【フレー フレー ヨシノブ】小泉進次郎議員、野球も政治も若さは活力
高校まで野球部に所属した自民党の小泉進次郎衆院議員(34)。モットーは「野球なくしてその後の人生はない」だ。自らの政治スタイル同様、けがを恐れず、ガチンコで白球に立ち向かう由伸監督にエールを送った。
「由伸監督には、現役時代のような思いっ切りの良い采配を振るってほしいですね」―。政界のプリンスが野球に夢中だった少年時代。目に焼き付けた由伸監督の全力プレーは、今だって進次郎氏の勇気の源だ。
「由伸さんと言えば、日本刀で切り裂くようなあのスイング。そして、見事なダイビング・キャッチ。けがを恐れない、あのプレーですよ。これからも忘れることはないでしょう」
中学、高校と関東学院六浦(横浜市)の野球部に所属。高校3年時は副主将として県大会で春は8強、夏はベスト16に進出した。父の純一郎元首相、そして兄の孝太郎とともに東京ドームで試合観戦したことは数知れず。1995年10月8日、14歳の進次郎氏は原辰徳の引退試合で涙したこともある。
今季、巨人の監督は憧れだった原さんから由伸へと受け継がれた。原前監督は東海大相模、由伸は桐蔭学園と、同郷のヒーローという共通項もある。由伸は4月に41歳を迎える。75年に39歳で就任した長嶋茂雄監督以来、チーム2番目の若さでの就任。そんな由伸監督に自らの姿を重ね合わせた。
「私は34歳ですが、政治の世界では若手って言われます。でもプロアスリートの世界って、34歳で現役を引退する選手だっていますよね。厳しいですよ。由伸さんは長嶋さんに継ぐ若さでの監督就任ですか。巨人の伝統を背負う重みはとてつもないものでしょうね」
伝統を背負う指揮官を気遣いながらも、若さを活力に変えてほしいと願っている。「若い監督、リーダーが活躍するというのは、どの世界でも活気づきますから」。セ・リーグの監督は全員40歳代。ラミレス新監督を迎えたDeNAにも期待を寄せる。「地元ですからね。頑張ってほしい」。
毎年のように観客動員が増え続けるなど今季も話題満載のプロ野球。球場へと足を向けることも考えている。「今年はぜひとも巨人対DeNA戦を見に行けたら、いいですね。きっと今年の野球界、盛り上がるんじゃないでしょうか」(久保 阿礼)
◆小泉 進次郎(こいずみ・しんじろう)1981年4月14日、神奈川・横須賀市生まれ。34歳。関東学院大卒業後、米コロンビア大学大学院政治学部で修士号を取得。09年8月の衆院選神奈川11区で初当選。政権交代の逆風の中、重複立候補をせず得票率57・1%を獲得する圧勝だった。復興政務官などを務め、現在は自民党の農林部会長。趣味は野球、サーフィン、ゴルフ、読書など。