【巨人】ドラ1桜井、50歳現役誓う!憧れマサさん講義に感動
日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が12日、都内のホテルで行われ、12球団のルーキー116選手が受講した。巨人のドラフト1位・桜井俊貴投手(22)=立命大=は、昨季限りで引退した前中日・山本昌広氏(50)の講演で授かった4つの金言を胸に、50歳までの現役継続を誓った。
憧れの人の登場に桜井はスッと背筋を伸ばした。通算219勝、プロ野球史上初となる50代での登板など、数々の記録を残して昨年現役引退した山本氏のトークに真剣な表情で聞き入ると「プロ野球選手である以上、長く活躍することが自分の目標。50歳を目標にやっていきたい」。特に感銘を受けた“4つの教え”をしっかりと胸に刻み、レジェンド入りを目標に掲げた。
〈1〉とにかくけがをしないことが大事 32年間プロ生活を続けた山本氏は「才能があった選手や偉大な先輩たちもけがから衰えていった。おかしいと思ったらトレーナーに伝えて、無理はしないように」とアドバイス。
〈2〉基本を大切に 入団5年目に米国留学した際「低めに投げる」「ストライクを投げる」などの基本を徹底的に磨き、その後の活躍につなげた。「まずは基本をしっかりやること」と成功への近道を力説。
〈3〉試合に出るための準備を プロでは結果が全て。「試合に出るための準備をしっかりとすること」とチャンスを逃さない準備の大切さを説いた。
〈4〉“脱力”のススメ 春季キャンプへ向け「どこかで(力を)抜かないと体が壊れてしまう。力を抜くところを探して」と大ベテランならではの提言も。
桜井は山本氏と初対面だが、8日からの新人合同自主トレですでにレジェンドの教えを実践中だ。連日行われる取材では「故障している間はチームに貢献できない」という考えから「けがだけはしないように」と答えている。32年間プロの世界を生き抜いた“大先輩”の言葉を聞き、活躍し続ける秘けつを再確認。「今日の話を参考にして、1年間乗り越えていきたい」と意気込んだ。
13日からは新人合同自主トレの第2クールが始まる。「けがしないことが大前提。焦らずマイペースにやっていければ」と自分流を貫く。金言を胸に、一歩ずつ歩みを進めていく。(小島 和之)