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住基カード偽造の医師逮捕 京都府警

 他人名義の住民基本台帳カードを提示して警察官を信用させ、偽名で交通違反切符に署名したとして、京都府警は13日、京都市南区で精神科などの診療所を運営する清水光明容疑者(42)=同市上京区=を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。診療所の男性患者の個人情報を基に他人名義の住基カードを作り、交通違反逃れを京都市内で繰り返していたという。

 逮捕容疑は昨年1月、同市中京区で車を運転中にシートベルト不着用で警察官に呼び止められ、さらに同年11月にも同市左京区で速度違反に問われたが、いずれも交通違反切符に偽名で署名し、提出したとしている。清水容疑者は「運転免許証を忘れた」と話し、他人名義の住基カードを提示して警察官を信用させていたという。

 捜査関係者によると、清水容疑者は診療所の男性患者の情報と自身の顔写真を基に住基カードの交付を市に申請し、2014年秋にカードを取得。名前を使われた男性患者が運転免許を更新する際、身に覚えのない違反記録に気づき、カードの偽造が発覚した。清水容疑者は、別人名義でパスポートを偽造していた疑いもあり、府警が捜査を進めている。

 診療所のホームページによると、清水容疑者は米ハーバード大を卒業後、日本の医師免許を取得したとしている。11年に診療所を開設し、精神科診療のほか、脱毛やタトゥー(入れ墨)施術などもしているという。【村田拓也、鈴木理之】

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