この際提出された小保方氏の研究計画書で、人の細胞として示していた画像が、マウスの細胞を使った博士論文の画像の転用とみられることが発覚。英文は、米ハーバード大が提出したSTAP細胞関連の特許出願書類と同一の文章が多数見つかった。
人事委は、この計画書を見て、小保方氏の英語のレベルが非常に高いと高評価を下したという。
締め切り日を過ぎても小保方氏の申請書を受理。英語の面接など採用の過程を一部省略する“特別扱い”で、STAP研究がもたらす利益を重視した、笹井氏らの拙速な対応が厳しく問われそうだ。
笹井氏は4月16日の会見で、自らのかかわりについては「私が参加した時点で実験やデータ分析は終了しており、私の役割は論文の仕上げだった」と述べ、保身ともとられる発言が目立った。
崖っぷちに立たされた笹井氏。日本の再生医療をリードしてきた“万能”研究者に、逆転の秘策はあるのか。