韓国政府、慰安婦登録推進中止か

記憶遺産は「民間事業」 

2016年1月11日 21時48分

 【ソウル共同】韓国女性家族省は11日、旧日本軍の従軍慰安婦問題の関連資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録する手続きについて「民間団体が進めている」と表明した。女性家族省は遺産登録を昨年12月の日韓合意まで同省の「業務」としてきたが、合意を受けて方針転換、政府としては登録推進事業から手を引いたとみられる。

 女性家族省は、日韓が「国連など国際社会で慰安婦問題について互いに非難、批判を控える」とした合意とは無関係だと主張しているが、登録の動きが止まれば国内世論の批判を浴びるため、民間主導の運動だと強調していく方針とみられる。

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