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「卍」ナチス連想で三重の塔に…外国人向け記号

読売新聞 1月13日(水)10時4分配信

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国土地理院は「外国人向け」の地図で使用する地図記号を新たに作ることを決めた。

 観光客の利用頻度が高く、緊急時にも使われるホテル、コンビニエンスストア、交番、病院など18種類で、スマートフォンの地図アプリや旅行ガイドブックなどでの使用を想定している。2月まで意見公募(パブリックコメント)を行った上で、正式に決定する。

 有識者検討会が東京・浅草の浅草寺を訪れた観光客や在京の大使館職員、留学生ら計約1000人にアンケートを行い、それを基に地理院が素案を作成した。外国人旅行者を混乱させないため、▽街中の案内板や標識で使われている「ピクトグラム」(絵文字)と一致させる▽地図上で3ミリ程度の小さなサイズでも表示できる――ことを原則とした。

 アンケートでは、日本で交番を意味する警棒を2本交差させた地図記号を、「わかりやすい」とした回答が4%と低かったため、外国人向けでは警察官が敬礼するポーズにした。観光地が多い寺院の地図記号は「卍」だが、ナチス・ドイツのマークを連想させるという意見が多数寄せられたため、三重の塔のデザインとした。

最終更新:1月13日(水)13時32分

読売新聞

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