マイクロソフトの「IE 11」で旧版IEを動かす--互換モード「Enterprise Mode」

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2016年01月13日 11時12分

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 Microsoftは米国時間1月12日、「Internet Explorer 11(IE 11)」以前を使っているユーザーほぼ全てを対象にした最後のセキュリティアップデートを配布した。

 「Windows Vista」「Windows Server 2008」「Windows Server 2012」それに一部の「Windows Embedded」シリーズはまだ時間があるが、「Windows 7」「Windows Server 2008 R2」「Windows Server 2012 R2」については今後、IE 11以上がセキュリティアップデートの対象となる。Microsoftは1月12日以降のIEのサポートポリシーについて、一覧を掲載している。

 旧バージョンのIE向けに作成されたイントラネットのウェブサイトや社内アプリを閲覧する方法はある。Microsoftは、「Enterprise Mode」とする後方互換性機能/エミュレーションモードをIE11で用意している。IE 7またはIE 8のエミュレーションにより、ユーザーがレガシーのウェブアプリケーションを利用するにあたって生じる互換性の問題の多くを吸収してくれるものだ。

 IE 11のEnterprise Modeが最初に明らかになったのは、2014年のことだ。当初MicrosoftはWindows 7ユーザーに対しEnterprise Modeにアクセスを奨励することで、IE 8からのマイグレーションを図っていた。IE 8はWindows 7とともに出荷されたものだ。

 WindowsあるいはWindows Server 2008 R2でIEを使っていないユーザーに対しても、MicrosoftはWindows OS内部にあるブラウザコンポーネントの安全性のためにIE 11へ移行するよう呼びかけている。

 「IEが関連したWindowsコンポーネントを最新のものにするには、最新のIEをインストールする必要がある。IEを削除する計画なら、まず最初に最新のIEにアップデートしてから削除作業を行うように」とMicrosoftは先ごろのブログで説明している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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