東京・港区のジャニーズ事務所

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 芸能界に激震が走った――。

 13日付の日刊スポーツが『SMAP解散 キムタク以外独立』と一面で報じた。同じくスポーツニッポンも『SMAP分裂危機』と報じた。

 ちょうど1年前の昨年1月、「週刊文春」(文藝春秋/1月29日号)に掲載されたメリー喜多川・ジャニーズ事務所副社長のインタビューにおける発言が現実になりそうだ。メリー氏は次期社長を娘の藤島ジュリー景子氏と明言。事務所内における派閥問題を問われると、SMAPを売れっ子に押し上げた飯島三智マネージャーを呼び出し、「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。それしかない」と公言していたのだ。

 報道では、木村拓哉だけがジャニーズ事務所に残り、中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛(編注:「なぎ」は正式名は漢字)、香取慎吾が独立するとされている。とはいえ、まだ正式に解散が発表されたわけではない。本当にSMAPはバラバラになるのだろうか。芸能界関係者が話す。

「事実でしょう。日刊スポーツには業界では有名なジャニーズ事務所に食い込んでいる女性記者がいます。日刊に出るということは、日刊が事務所サイドから承諾を得ているのは確実です」

 たしかに、日刊スポーツの記事をよく読むと、ある傾向が見えてくる。木村のことを「関係者」がこう話している。

<今自分があるのはジャニーズ事務所のおかげ。悩んだ末に残ることを決めたようです>

 そして、SMAPについては、記事の最後でこう結ばれている。

<他のグループやタレントと距離をとるマネジメントは、ジャニーズ事務所内の大きな流れの中ではあくまでも『異色』だった>

 事務所に残る木村についてはポジティブな言葉で描写され、SMAPをマネジメントした飯島氏についてはネガティブに書かれているのだ。芸能記者が話す。

「当然ですが、メディアがネタをリークしてくれた側について悪く書くことはしません。事務所がゴーサインを出したことがよくわかります。木村は長いものに巻かれる計算高い男。今回、ジャニーズに残ることを決断したのも“らしい行動”といえます。ジャニーズ事務所という大きな組織にいたほうが安心できる。一方の中居たちは情に厚いので、育ての親である飯島氏を選択したのでしょう。『他のグループやタレントと距離をとるマネジメント』が悪いとはいえません。意味のないバーターを繰り返すやり方と比べれば、よっぽどいい。要するに、物は言いようなんです。その言いようをどうするかで、その記事の立ち位置がわかるわけです」

●木村以外の4人の今後

 では、木村以外の4人の今後はどうなるのだろうか。

「数多くの売れっ子タレントを抱え大組織になったジャニーズ事務所は芸能界・メディアに大きな影響力を持ち、田原俊彦や諸星和己(光GENJI)をはじめとして、これまで独立したタレントを徹底的に干してきました。日刊スポーツの記事の書き方を見る限り、解散報道におけるメディアのジャニーズ事務所厚遇は変わらなさそう。他メディアも右に倣うでしょう。ただ、その記事がどこまでファンの心に刺さるものになるか。大手マスコミが世論を誘導できる時代ではないので、ジャニーズ事務所の思い通りにいくとは限りません」(同)

 今後の動向から目が離せない。
(文=編集部)